フィギュア坂本花織、宮原知子が語る「私たちはいい環境にいる」 

Olympics.comでは、フィギュアスケーターの坂本花織と宮原知子に、北京オリンピックへの思いや2018年の平昌大会で得た経験などについて話を伺った。 

文: Nick McCarvel
写真: Photo: Getty Images (2018)

日本を代表する女子フィギュアスケーターとして平昌2018で活躍してから4年、坂本花織(21)と宮原知子(23、さとこ)がオリンピックのアイスリンクを目指すメンバーとして名を連ねている。まもなく始まる全日本フィギュアスケート選手権(12月23~26日)で北京2022日本代表となる女子選手3人が選出されることになるが、中でもふたりは有力候補である。

他の有力選手と言えば、2018年のグランプリファイナルを制した紀平梨花も挙げられるが、紀平は右足首の故障を理由にこの大会の欠場を決め、北京オリンピック出場の夢が絶たれることとなってしまった。

日本女子代表の3枠をかけた戦いは混戦を極め、トリプルアクセルを跳ぶ樋口新葉(わかば)や河辺愛菜(まな)、そして過去2ヶ月に行われたグランプリシリーズで好成績を残した三原舞依などがしのぎを削っており、坂本と宮原はこの一角を占めている。当然ながら、他のスケーターもこのレースに絡んでくる。女子シングル代表選手は大会終了後(12月26日)に決定され、日本スケート連盟から発表される。

グランプリシリーズ初戦のスケートアメリカが行われた10月、宮原はOlympics.comのインタビューに答え、「(日本フィギュア界の)選手の一員としていられることはすごく嬉しいです」と語り、「日本にはたくさんの素晴らしい選手がいるので学ぶチャンスも多く、やらないといけないことはたくさんありますが、その分やりがいも感じて、いい環境の中で充実した選手生活を送れているなと思います」と口にした。

その気持ちは坂本も同じだ。11月のNHK杯で優勝した坂本は「今まで支えてくれた先生や家族、いろんな人の力があってこそ、自分が今ここにいられると思うので、支えてきてくれた人たちに感謝の気持ちを持って滑りたいと思っています」と語る。

坂本と宮原はまだ北京行きの切符を手にしていないが、トリノ2006金メダリストの荒川静香をはじめ、オリンピック2連覇中の羽生結弦、オリンピック銀メダルの宇野昌磨、ユースオリンピックで優勝し、世界選手権でもメダルを獲得している鍵山優真など、日本のシングルスケーターが築いている伝統を担う存在だ。

坂本と宮原は10月、ラスベガスでOlympics.comのインタビューのために時間を割いてくれた。以下、その内容を編集してお届けする(インタビューでは英語で行われ、坂本は日本語で回答、宮原は英語と日本語で回答)。

平昌の教訓と日本スケートの強さ

Olympics.com: 今日はお時間をいただき、ありがとうございます。まずは、平昌2018での経験がどう生きているのかを少し聞かせてください。どんなことを学びましたか?

宮原: 平昌ではとても楽しい経験をしました。平昌での経験があったからこそ、今シーズン、もう一度(オリンピックに)行きたいという気持ちが芽生えていて、また新しい気持ちで頑張りたいという意欲が湧いています。

坂本: 平昌では、オリンピックでしか味わえない緊張感だったり、楽しさだったりというのを経験しました。(その経験があったからこそ)この4年いろんなことがあったけど、オリンピックの特別な舞台で戦いたいという気持ちが増していったので、今シーズンは自分の最高の演技をしていきたいと思っています。

Olympics.com: 才能のある強い日本女子スケーターがたくさんいます。どのようにお互いを高め合っているのでしょうか?

坂本: さとこちゃんが日本にいる間、週末は一緒にナショナル・トレーニング・センターで練習をしました。(そこでは)強化選手同士がモチベーションを高め合っていて、みんなそれぞれの目標に向かって一生懸命練習しているので、練習からすごくモチベーションが上がります。

宮原: かおちゃんが言ったように、今年は自分も日本にいたので、NTC(ナショナル・トレーニング・センター)でみんなで練習することができました。それによってたくさんの刺激を受けて、(みんなでも刺激を)与え合って、良い練習ができていると思います。個人スポーツではあるんですけど、みんなで頑張ってそれぞれがそれぞれの練習をして、試合に向けて頑張っているという感覚があります。

「もっと自由に滑る」

Olympics: オリンピックシーズンに向けて、準備はどのように進んでいますか?

宮原: 今シーズンに向けて、オフの間に、主にジャンプの質を上げることを重視してやってきました。それによってより自信を持てるように意識して練習してきました。

坂本: 今シーズンは振り付け自体がすごく遅くなってしまったので、プログラムをやり込めていないのがちょっともやもやするところなんですけど、でも、自分の持ち味のジャンプだったり、迫力というものを今シーズン出せるように、氷以外のところでも色々トレーニングしているので、それをしっかりプログラムで出せるようにしたいと思っています。

Olympics: おふたりは人の心を惹きつける演技を披露されますが、観客にどんなことを感じてもらいたいと思って滑っているのでしょうか?

坂本: 自分の持ち味として力強さとか迫力というのがあるので、(それを活かして)お客さんが見ていてわくわくするようなスケートをしたいなと思っています。

宮原: 自分が演技をするときは、プログラムの物語をしっかり伝えるということを意識してるんですけど、今シーズンは特にもっと自由に滑るということと、スケートが好きな気持ちを見ている方にも伝えられるようにしたいと思っています。

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