国際柔道連盟(IJF)が主催する「東建コーポレーション presents グランドスラム東京2022」が12月4日、東京体育館(東京都渋谷区)で大会2日目を迎え、男子4階級(60kg級、66kg級、100kg級、100kg超級)のトーナメントが行われた。日本からはこの日、各階級4名、合計16名の代表が出場し、丸山城志郎(66kg級)と太田彪雅(100kg級超)の2名がそれぞれ、決勝戦での日本人対決を制し、金メダルに輝いた。
2日間の競技日程を通じて、男子は5個の金メダルを獲得し、その5名全員がオリンピック未経験の選手だった。開幕まで2年を切ったパリ2024に向けて、柔道男子の国内代表争いはますます激化しそうな予感を漂わせ、Tokyo2020以来の国際柔道大会はその幕を下ろした。
■男子60kg級
男子60kg級の決勝には、大学3年生のホープ、近藤隼斗が進出した。韓国代表選手との頂上決戦で近藤は惜しくも敗れるも、銀メダルを獲得した。また、準決勝で近藤に敗れた古賀玄暉は、2019年の世界柔道選手権大会(日本・東京)で銅メダルを獲得している永山竜樹との3位決定戦を制し、表彰台に滑り込んだ。
男子60kg級の表彰台成績は、以下の通り。
- JEON Seungbeom(大韓民国)
- 近藤隼斗
- LEE Harim(大韓民国)、古賀玄暉
■男子66kg級
男子66kg級の決勝には、今年10月の世界柔道選手権大会(ウズベキスタン・タシケント)で銀メダルに輝く丸山城志郎と、高校3年生の服部辰成による日本人対決となった。開始1分も経過しないうちに、丸山がともえ投で一本勝ちを収め、優勝を決めた。
男子66kg級の表彰台成績は、以下の通り。
- 丸山城志郎
- 服部辰成
- GOBERT Maxime(フランス)、YONDONPERENLEI Baskhuu(モンゴル)
■男子100kg級
男子100kg級の決勝には、飯田健太郎が進出。イタリア代表選手との戦いは、ゴールデンスコア(延長戦)にもつれ込む長期戦となったが、4分を経過する手前で飯田が3つ目の指導を受けてしまい、試合終了。飯田は、銀メダルとなった。また、Tokyo2020の同階級で金メダルに輝くウルフアロンは、初戦で敗退している。
男子100kg級の表彰台成績は、以下の通り。
- PIRELLI Gennaro(イタリア)
- 飯田健太郎
- グリーン カラニ海斗、植岡虎太郎
■男子100kg超級
グランドスラム東京2022のフィナーレとなった男子100kg超級の決勝は、太田彪雅と影浦心の日本人対決となった。この最終種目も、ゴールデンスコアにもつれ込む激しい争いとなるも、延長開始50秒過ぎに太田が一本勝ちを決め、今大会日本人12個目となる金メダルを集中に収めた。また、リオ2016個人で銀、Tokyo2020男女混合団体で銀を獲得している原沢久喜は、髙橋翼との3位決定戦を制し、銅メダルを獲得している。
男子100kg超級の表彰台成績は、以下の通り。
- 太田彪雅
- 影浦心
- 原沢久喜、KRIKBAY Galymzhan(カザフスタン)
■日程
12月3日(土)
- 予選ラウンド 9:30開始予定
- 決勝ブロック 15:30開始予定
実施階級
- 男子 73kg級、81kg級、90kg級
- 女子 57kg級、63kg級、70kg級
12月4日(日)
- 予選ラウンド 11:00開始予定
- 決勝ブロック 17:30開始予定
実施階級
- 男子 60kg級、66kg級、100kg級、100kg超級
- 女子 48kg級、52kg級、78kg級、78kg超級
■放送予定
12月3日(土)
- 地上波:テレビ東京系列6局ネット(16:00-18:00)
12月4日(日)
- 地上波:テレビ東京系列6局ネット(18:30-21:00)
■日本代表選手
※2022年11月29日時点