国際柔道連盟(IJF)が主催「東建コーポレーション presents グランドスラム東京2022」が12月3日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕。初日は男子3階級(73kg級、81kg級、90kg級)と女子3階級(57kg級、63kg級、70kg級)が行われた。
日本勢は初日開催の全6階級で金メダルを獲得。合計17選手がメダルを獲得したほか、女子57kg級と女子63kg級では4つのメダルすべてを独占した(銅メダルは2選手に与えられる)。
男子81kg級では小原拳哉(パーク24)がグランドスラム初優勝。Tokyo2020金メダリストで「高校生のときから、7、8回は対戦し、一度も勝ったことのない相手」という永瀬貴規(旭化成)に、決勝で勝利した。Tokyo2020女子57kg級銅メダリストの芳田司(コマツ)は準優勝。この階級を制したのは世界選手権銀メダリストでもある舟久保遥香(三井住友海上火災保険)だった。
世界選手権を制した女子63kgの堀川恵(パーク24)は鍋倉那美(了德寺大学職)と並んで銅メダル。優勝は髙市未来(コマツ)、銀メダルは渡邉聖子(警視庁)だった。
■小原拳哉のコメント
力は拮抗していたと思います。お互いに一つの隙を突かれたら負けてしまうので、気持ちを切らさないように戦いました。相手がどうということはあまり思ったことはなかったのですが、一度も勝ったことのない相手だったので、絶対に勝ちたいと思っていました。高校生のときから、7、8回は対戦していたと思います。
コロナであまり試合がなかった中、練習に励んでスキルアップができました。それが大きく出たのかなと思います。僕の柔道の強みは組み手で絶対に負けないこと。どの試合も組み手は優位に進められたので、よくできたと思います。
パリオリンピックまで時間があまりないので、1つひとつの試合で絶対に優勝することが条件になってくると思います。ようやくスタートラインに立てたかなという印象です。
■永瀬貴規のコメント
なかなか自分の組み手、柔道にならない場面が続いて、ワンチャンスを狙っていたんですけど、最後に中途半端な技を返されてしまいました。反省しないといけないと思っています。
日本人選手ですし、これまでに何度も対戦してきた相手だったので、手の内を知り尽くしているというか、やりづらい部分はありました。相手は気持ちを前面に出してきて、そこで下がってしまった部分もあったので、そこが大きな敗因だと思います。また課題が見つかったなと。この負けをさらなる高みに向かうため、成長につなげていきたいと思っています。
パリオリンピックまでそう長く期間はないので、パリで優勝するためにどうしていくかを考えて、稽古に励んでいきたいと思っています。
■各階級メダリスト(第1日)
男子73kg級
- 1位 橋本 壮市
- 2位 古賀 颯人
- 3位 大吉 賢
- 3位 クサヴェリ・モルカ(ポーランド)
男子81kg級
- 1位 小原 拳哉
- 2位 永瀬 貴規
- 3位 藤原 崇太郎
- 3位 アルファ=ウマ・ジャロ(フランス)
男子90kg級
- 1位 増山 香補
- 2位 エドゥアルト・トリッペル(ドイツ)
- 3位 村尾 三四郎
- 3位 ラシャ・ベカウリ(ジョージア)
女子57kg級
- 1位 舟久保 遥香
- 2位 芳田 司
- 3位 玉置 桃
- 3位 大森 朱莉
女子63kg級
- 1位 髙市 未来
- 2位 渡邉 聖子
- 3位 堀川 恵
- 3位 鍋倉 那美
女子70kg級
- 1位 新添 左季
- 2位 イーフェ・コフラン(オーストラリア)
- 3位 エリサベト・テルチドゥー(ギリシャ)
- 3位 アイ・ツノダ・ロウスタント(スペイン)
■日程
12月3日(土)
- 予選ラウンド 9:30開始予定
- 決勝ブロック 15:30開始予定
実施階級
- 男子 73kg級、81kg級、90kg級
- 女子 57kg級、63kg級、70kg級
12月4日(日)
- 予選ラウンド 11:00開始予定
- 決勝ブロック 17:30開始予定
実施階級
- 男子 60kg級、66kg級、100kg級、100kg超級
- 女子 48kg級、52kg級、78kg級、78kg超級
■放送予定
12月3日(土)
- 地上波:テレビ東京系列6局ネット(16:00-18:00)
12月4日(日)
- 地上波:テレビ東京系列6局ネット(18:30-21:00)
■日本代表選手
※2022年11月29日時点
柔道
3日 - 4日 12月
柔道 | オリンピック予選 | グランドスラム | 東京 - 日本