【柔道】グランドスラム東京|Tokyo2020男子81kg級・金メダリスト永瀬貴規「パリに向けて、いい流れが作れる」

柔道の国際大会「グランドスラム東京2022」が、12月3日と4日に東京体育館にて行われる。初日(12/3)に登場する男子81kg級代表で、Tokyo2020金メダリストの永瀬貴規と、女子63kg代表の堀川恵が、パリ2024に向けて重要なマイルストーンとなる今大会への意気込みを語った。

1 執筆者 Yukifumi Tanaka/田中幸文
Copy of Paris Qualifiers Thumbnail
(Getty Images)

12月3日と4日の2日間、東京体育館(東京都渋谷区)にて国際柔道連盟(IJF)が主催する「東建コーポレーション presents グランドスラム東京2022(以下:グランドスラム東京)」が行われ、男女それぞれ28名、合計56名の日本代表が出場する。

大会初日の3日には、男子(73kg級、81kg級、90kg級)と女子(57kg級、63kg級、70kg級)のそれぞれ3階級、合計6階級のトーナメントが実施予定で、男子81kg級でリオ2016で銅メダル、Tokyo2020で金メダルを獲得している永瀬貴規と、10月にウズベキスタン・タシケントで行われた世界柔道選手権大会において、初出場ながら初の金メダルに輝いた女子63kg級代表の堀川恵が記者会見に臨み、開幕まで2年を切ったパリ2024に向けて重要なマイルストーンとなる今大会への意気込みを語った。

永瀬貴規

「(グランドスラム東京が)重要な大会ということは、理解しています。この大会で勝つことが、パリオリンピックであったり、来年の世界選手権へ、大きく近づくと思っています」
「グランドスラム東京は、私自身にとって、シニアデビューになった大会でもあるし、すごく思い入れのある大会でもある。まず、この大会で優勝することで、パリに向けて、いい流れが作れるんじゃないかなと考えています。そういった意味でも、ターニングポイントとして、大事な大会だと私は考えております」
「(サッカー・ワールドカップカタール2022の日本代表の活躍を見て)競技は違いますけど、日本を背負って戦っている選手が、格上と呼ばれる相手に連勝している姿は刺激になっています」
「私も負けずに、日本の国旗を背負って戦えることに喜びをもちつつも、代表としての自覚をもって大会に臨みたいという気持ちでいます」
「(同郷・長崎県出身の森保ー監督や吉田麻也選手のコメントについて)どんな状況でも、ポジティブな言葉を発せられていた。言葉が行動を変えるじゃないですけど、ポジティブな言葉や考えっていうのは、すごく重要だなっていうのは共感します」

永瀬貴規 / Takanori NAGASE

日本
柔道
2
2
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堀川恵

「(世界選手権覇者として)赤ゼッケンを背負って戦うことはすごく誇りに思います。自分が勝ち取ってきたことに対しては、自信を持っていこうと思うんですけど、気持ちの面では、挑戦者であることは変わりないですし、追いかけている立場っていうのは、ずっと変わっていないと思っているので、自分のやり方でやり抜いていこうと思っています」
「日本で開催されるグランドスラムに出場できることを、すごく嬉しく思いますし、会場で皆さんの声を聞きながら試合できるということも、すごく楽しみにしている」
「グランドスラム東京に出場するのも、多分大学生以来になると思う。テレビとかYouTubeで見るのとは、また違う感じで、試合を生で見てもらえるのはすごく嬉しい。見てよかったなとか、刺激になるような、そんな試合をしたいと思います」
「自分のやってきたことを全て出し切って、いつも通りの試合をやりたいと思うので、ぜひ応援よろしくお願いします」

■日程

12月3日(土)

  • 予選ラウンド 9:30開始予定
  • 決勝ブロック 15:30開始予定

実施階級

  • 男子 73kg級、81kg級、90kg級
  • 女子 57kg級、63kg級、70kg級

12月4日(日)

  • 予選ラウンド 11:00開始予定
  • 決勝ブロック 17:30開始予定

実施階級

  • 男子 60kg級、66kg級、100kg級、100kg超級
  • 女子 48kg級、52kg級、78kg級、78kg超級

■放送予定

12月3日(土)

12月4日(日)

■グランドスラムとは?

IJFワールド柔道ツアーを構成する「グランドスラム」は、世界選手権、ワールドマスターズに次ぐ、ランクの高い国際大会として位置付けられており、2022年は東京大会を含む合計9のグランドスラムが、以下の通り予定されている。日本でのグランドスラムは、2019年に大阪で開催された以来、3年ぶりの大会となる。

  • 2月7−8日 フランス・パリ(終了)
  • 2月17−18日 イスラエル・テルアビブ(終了)
  • 4月1−3日 トルコ・アンタルヤ(終了)
  • 6月3−5日 ジョージア・トビリシ(終了)
  • 6月24−26日 モンゴル・ウランバートル(終了)
  • 7月8−10日 ハンガリー・ブダペスト(終了)
  • 10月21−23日 UAE・アブダビ(終了)
  • 11月4−6日 アゼルバイジャン・バクー(終了)
  • 12月3−4日 日本・東京

さらに、開幕まで2年を切ったパリ2024柔道の出場権は、グランドスラムを含む国際大会での成績によって決まるIJF世界ランキングに基づき、NOC(国内オリンピック委員会)出場枠が配分されることとなっている。また、同ランキングのポイント集計対象となる「オリンピック予選期間」の大会は、2022年6月24日から2024年6月23日までの2年間と決まっており、このグランドスラム東京も対象となっている。なお、現時点(2022年11月29日)で、IJFオリンピックランキングは準備中となっている。

IJF Ranking for Paris 2024

■日本代表選手

※2022年11月29日時点

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