羽生結弦が観客を魅了、3ヶ月ぶりにパフォーマンスを披露

北京2022オリンピックから3ヶ月、羽生結弦はファンタジー・オン・アイスの幕張公演初日で観客を魅了し、進退については語らなかった。

Yuzuru Hanyu
(2022 Getty Images)

千葉市の幕張メッセで行われたアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」の初日となった5月27日、**羽生結弦**が北京2022オリンピック以来、初めて公の場でパフォーマンスを披露した。

フィギュアスケーターの羽生はこの日、大トリとしてアイスショーに登場したが、公演後に進退について語ることはなく、取材対応などもなかった。

羽生はスガシカオが会場で歌う「Real Face」に合わせて、トリプルアクセルや4回転トウループなどを成功させ、詰めかけたファンで満席となった会場を大いに沸かせた。そして幕が降りた後、ひとりでリンクに戻ってくると、拳を突き上げて「ありがとうございました」と声を張った。

ソチ2014と平昌2018で金メダルを獲得している羽生は、2月20日に行われた北京2022のエキシビションで演技して以来、公に姿を表すことはなかった。

羽生結弦、足首のケガ

アイスショーで主演するスケーターらが紹介されると、羽生は最も大きな喝采を浴び、羽生の名前が呼ばれた瞬間、その歓声は一気に最高潮に達した。

ファンタジー・オン・アイスでは、羽生と共に数々のフィギュアスケーターが出演。トリノ2006の金メダリスト**荒川静香から新世界女王の坂本花織ハビエル・フェルナンデスからジョニー・ウィアー、北京オリンピックでアイスダンスを制したガブリエラ・パパダキスギヨーム・シゼロン**まで、新旧の世界トップフィギュアスケーターが顔をそろえた。

羽生はイベントに先駆けて行われたテレビ朝日のインタビューの中で、北京オリンピックのフリースケーティング前に負った右足首の捻挫が、自分で考えていたよりも深刻なものだったことを語った。

羽生は3度目のオリンピック出場となった北京大会で4位に終わり、初めてメダルを獲得することなく大会を後にした。

「右足首のケガが自分が思っているよりも大きくて、うまく練習できない日々もあったんですけど、だいぶ落ち着いてきましたし、まだ完治ではないですけど、しっかりケアしながら、つきあいながら全力で演技できるところまではきました」

北京大会での羽生は、前人未到の4回転アクセルを成功させることに集中していたが、あと一歩のところで届かなかった。4回転アクセルへの挑戦をやり尽くしたかのように見えたが、このインタビューでは少し違った言葉を口にした。

「(4回転アクセルは)自分がフィギュアスケートをやっている中での熱量の根源みたいなものなので、ずっと目指していけたらいいなと思います」

ファンタジー・オン・アイスは4都市で行われる予定で、羽生は全公演に参加する。5月29日(日)まで幕張で公演を行った後、来週は名古屋に向かう。全スケジュールと出演者リストはこちら

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