「これから先フィギュアスケートをやっていくとして、どういう演技を目指したいか、どういふうに皆さんに見てもらいたいかとか、そのことを今考えています」
北京オリンピック後の記者会見で、これからの目標をこう語った**羽生結弦**。あれから3カ月、羽生が再び公に姿を表し、「羽生結弦のフィギュアスケート」を披露する。5月27日に開幕するアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」は、幕張公演を皮切りに、1カ月間で全国4都市12公演が予定されている。
北京2022オリンピック前に右足を負傷した羽生は、調整が難しい中で挑んだ大会当日のショートプログラムではリンクの穴にはまり4回転サルコーが1回転に。さらにフリースケーティングの前日には足を捻挫し、「普通の試合だったら完全に棄権していた」ような状況の中、果敢に4回転アクセルに挑戦。回転不足で転倒したものの、ISU公認の大会で世界で初めて4回転アクセルが認定された。
前人未到の大技にひたむきに挑戦する羽生の姿は世界中の人々を魅了した。
北京オリンピック後、その去就が注目されてきた羽生だが、まだ今後の道は発表されていない。
だが、北京大会直後に語った、「これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを極めていけたらいいなと思っています」という思いは、ぶれない軸として羽生の中に存在していることは間違いないだろう。
そんな羽生が再びリンクで「羽生結弦が大好きなフィギュアスケート」を披露する。羽生のパフォーマンスに注目が集まる。
ランビエル、パパダキス&シゼロンなど海外スターも
ファンタジー・オン・アイスでは、羽生結弦のほか、男子ではバンクーバーオリンピック出場の**織田信成、海外からは宇野昌磨のコーチを務めるステファン ・ランビエルや、平昌オリンピック銅メダルのハビエル・フェルナンデス**らが参加し、リンクを華やかに彩る。
女子は、トリノ2006金メダリストの**荒川静香や北京2022銅メダルの坂本花織のほか、昨シーズン、シニア転向した17歳の松生理乃**ら登場する。
このほか、北京オリンピックのアイスダンスで圧巻のパフォーマンスを披露して金メダルを獲得した**ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン**組の演技にも注目が集まる。出演予定の主なスケーターは以下の通り。
**【男子】**羽生結弦、織田信成、田中刑事、三浦佳生(幕張、名古屋公演のみ)、ステファン ・ランビエル、ハビエル・フェルナンデス、ジェフリー・バトル、ジョニー・ウィアー、デニス・バシリエフス(幕張、名古屋公演のみ)、エラジ・バルデ
**【女子】**荒川静香、坂本花織、河辺愛菜(幕張、名古屋公演のみ)、三原舞依、松生理乃(幕張、名古屋公演のみ)
**【アイスダンス】**ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン
ファンタジー・オン・アイスの日程
1カ月をかけて日本4都市をまわり(幕張公演 5月27日~29日、名古屋公演 6月3日~5日、神戸公演 6月17日~19日、静岡公演 6月24日~26日)、それぞれ3公演ずつが予定されている。幕張公演はBS朝日およびCSテレ朝チャンネルでそれぞれ録画放送、生中継されるほか、全国各地の映画館でライブ・ビューイングが予定されている。詳しくは公式ウェブサイトにて。