スケートボードやBMXなど、エクストリーム・スポーツの国際大会「デューツアー(Dew Tour)」のウィンタースポーツ版「ウィンターデューツアー」が12月15〜19日、米コロラド州カッパーマウンテンで開幕する。
17ヶ国から200人以上の男女スノーボーダーおよびフリースタイルスキーヤーが参加し、スーパーパイプ(ハーフパイプ)、スロープスタイル、ストリートスタイル、アダプティブバンクスラロームの種目でトップレベルのパフォーマンスを披露する。日本人スノーボーダーの活躍が期待される**北京オリンピック**(2022年2月4〜20日)を前に、デューツアーの見どころをまとめた。
平野歩夢、戸塚優斗、平野流佳らが参加
トップレベルで活躍する選手らを擁する日本からは、男子スーパーパイプに、2020年のデューツアー男子スーパーパイプで準優勝を飾っている**戸塚優斗、スケートボードで東京オリンピックに出場し、二刀流の道を進む、平野歩夢、ワールドカップ初戦で優勝した平野流佳のほか、平野海祝、穴井一光が出場予定。出場者リストに片山來夢**(らいぶ)も名を連ねているが、片山は12月9〜11日に行われたワールドカップ初戦で転倒し、負傷したことが伝えられている(片山はインスタグラムのストーリーズで「@raibukatayama is out and well」の文字が添えられた写真を投稿した)。
男子パイプ種目では「トリプルコーク」が勝利のカギを握っており、日本人選手を含め練習中に成功させている選手はいるものの、大会で決めた選手はまだいない。先立って行われたワールドカップ初戦でも誰もルーティンに取り入れていない。
そのほか、女子スーパーパイプには、ワールドカップ初戦で自己最高の2位となった**冨田せな、同5位の小野光希**のほか、今井胡桃、冨田るき、松本遥奈らが出場予定。
また、男子スロープスタイルには大塚健、國武大晃、女子スロープスタイルには村瀬心椛、**岩渕麗楽**らが出場予定。村瀬、岩渕はビッグエア・ワールドカップでそれぞれ1勝ずつあげており、その勢いをスロープスタイルにも持ち込むことが期待される。
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ショーン・ホワイトやクロエ・キムらにも注目
国外の選手に目を向けてみると、スノーボードでは、男子ハーフパイプ界のレジェンド、ショーン・ホワイト(米国)、独創的なスタイルで多くのスノボファンを魅了する**ダニー・デイビス(米国)、女子ハーフパイプを牽引するクロエ・キム(米国)、平昌オリンピック銀メダリストのリュウ・ジャユ(中国)、マディ・マストロ(米国)、女子スロープスタイルでオリンピック金メダルを2つ獲得しているジェイミー・アンダーソン**(米国)に注目が集まる。
一方、フリースタイルスキーでは、男子スーパーパイプの**ガス・ケンワージー(英国)、男子スロープスタイルのアレックス・ホール**(米国)、女子スロープスタイルのアイリーン・グー(中国)らがレベル高いパフォーマンスを見せることが予想される。
米国出身の選手にとってこの大会は北京オリンピックの選考会を兼ねており、熱い戦いが繰り広げられることになるだろう。
Dew Tourの観戦方法は?
デューツアーの模様は、オフィシャルサイトまたはデイリーモーションなどで無料視聴可能。
決勝の日程は以下の通り。すべて現地時間(日本は+16時間)。
- スノーボード女子スロープスタイル決勝:12月18日 9:00-10:00
- スノーボード男子スロープスタイル決勝:12月18日 10:35-11:50
- スノーボード女子スーパーパイプ決勝:12月19日 9:10-9:55
- スノーボード男子スーパーパイプ決勝:12月19日 10:50-12:05