北京オリンピックシーズン、主なスノーボーダーをチェック! ハーフパイプ編 

若手選手の活躍が目覚ましい日本スノーボード界。冬季オリンピックシーズンとなる今季、どんな選手が観客を魅了してくれるのだろうか。 

文: Chiaki Nishimura
写真: 2018 Getty Images

2018年に行われた平昌オリンピックスノーボード競技では、ハーフパイプに男女各4選手、ビッグエアおよびスロープスタイルに男子2選手、女子4選手、パラレル大回転に男女各1選手が出場した日本代表。ハーフパイプの平野歩夢(あゆむ、22)が難易度の高い技を決め、2大会連続となる銀メダルを獲得した。

各種目の中でも男子ハーフパイプで活躍するトップ選手は多く、各国最大4人までとなっている北京2022冬季オリンピックの代表権争いには注目が集まる。ここでは男子ハーフパイプの主な選手を紹介したい。

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平野歩夢、二刀流の先に 

ソチ2014、平昌2018の両オリンピックのスノーボード・ハーフパイプで銀メダルを獲得した平野歩夢。夏に行われた東京2020ではスケートボードに出場し、日本勢として史上5人目となる夏冬オリンピック出場を果たした。結果は予選敗退となったが、「スケートボードが自分を強くしてくれた」と二刀流への挑戦に胸を張った。

平昌以降スノーボードから距離を置き、スケートボードに取り組んでいた平野。他の選手から少し遅れをとるが、北京オリンピックに向けて自分らしく前進する。東京2020の後、自身のインスタグラムで「人は色んな負荷がかかればかかるほど、身軽になるんじゃないかって。あの時の自分より、今の自分のほうがって。そのほうがどこまでも自由に立ち向かって行ける気がする」とコメント。シーズン毎にレベルが上がるスノーボード界において、スケートボードで身につけた感覚を武器に、さらに高く、空中を舞う。

戸塚優斗、世界王者の自信 

平昌オリンピック以降、平野歩夢不在だったスノーボード・ハーフパイプで大躍進を遂げたのが戸塚優斗(20)。平昌2018では、決勝2本目でハーフパイプのふちに乗り上げてバランスを崩し、激しく転倒。体を固定されて担架で運ばれ、最終的に病院に搬送された。幸い大事には至らずに済んだが、戸塚にとっては悔しさの残る大会となった。

あれからまもなく4年。戸塚は2020年3月のUSオープンで優勝し、翌年1月のワールドカップ・ラークスオープンXゲームでも優勝。2021年3月の世界選手権では3連覇中だったスコッティ・ジェームズ(オーストラリア)を抑えて王座に就いた。今シーズンに向け、「勝てなくなったら何か言われるかもという不安もあるが、その分自信はある」と話す。不安やプレッシャーを乗り越え、20歳の世界王者が2度目のオリンピックでの活躍を誓う。

平野海祝、兄の背中を追って 

平野歩夢の4歳年下の弟・平野海祝(かいしゅう、18)は、15歳でオリンピック銀メダルを獲得した兄の背中を追って成長を続けてきた。その結果が、2020年ユースオリンピックの銀メダル獲得にあらわれ、将来のスノーボード界を盛り上げていくことが期待される。

海祝がスノーボードを始めたときには、すでに兄・歩夢は世界の舞台で戦っており、一緒に練習する機会は少なかった。そんな近いようで遠い兄の存在だが、2021年4月の全日本選手権で海祝は、戸塚、歩夢に続く3位。兄弟で表彰台に立つことができ、海祝は兄に近づいていることを実感したという。今シーズンも平野兄弟は互いを刺激し合い、高め合っていくことだろう。

平野流佳、ユースオリンピック王者 

2020年のユースオリンピックで平野海祝を上回る成績を残したスノーボーダーがいる。金メダルを獲得した、平野流佳(るか、19)だ。ユースオリンピックの翌月に行われたワールドカップ・カルガリー大会でも初優勝し、2021年のワールドカップ・ラークスオープンでは3位、Xゲームでも初出場3位と健闘した。

ダイナミックかつ華麗な演技で見る者を惹きつけるスノーボードだが、最高の滑りをするためにアスリートたちは転倒を繰り返し、汗を流し、技を磨き続けている。もちろん平野流佳も例外ではなく、心に留める言葉は「努力あるのみ」。人一倍練習して上達してきた自分を信じ、北京オリンピック出場、さらには金メダルを狙う。

片山來夢、自分のスタイルを求めて

2度目のオリンピック出場を目指す片山來夢(らいぶ、26)は、平昌大会でオリンピックデビューし、平野歩夢、戸塚とともに決勝進出を果たして7位入賞。同年および翌年のUSオープンでは2年連続で準優勝という成績を残している。

日本スノーボード界を牽引する存在として自分のスタイルを追求する片山は、米国に渡って英語を習得するなどし、海外のスノーボーダーらと交流して自分のスタイルに磨きをかける。2021年3月のワールドカップ最終戦では戸塚に次いで2位。スノボの楽しさが伝わってくるような片山の滑りを心待ちにしたい。

平昌2018のハーフパイプをリプレイ!

前回の平昌オリンピックでは、ショーン・ホワイト(米国、金メダル)、平野歩夢(銀メダル)、ジェームズ(銅メダル)のほか、片山、戸塚が決勝に進出し、熱い戦いを繰り広げた。戦いの様子を動画で振り返ってみよう!

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