バレーボールとは?
バレーボールは、6人1組の2チームによってコート上で行われるスポーツだ。もともとは、バドミントンに似ていることから「ミントネット」と呼ばれていた。
バレーボールはいつ、どこで、誰が考案した?
YMCAの体育部長でスプリングフィールド大学の学生だったウィリアム・G・モーガンが、1895年にマサチューセッツ州ホリヨークでバレーボールという競技を創始したと言われている。
ミントネット(当時バレーボールはこう呼ばれていた)は、YMCAの年配の会員が楽しめる室内娯楽として考案され、テニスやハンドボールといった他のスポーツの特徴を取り入れたものであった。
1896年に国際YMCA訓練校(現在のスプリングフィールド大学)で行われた最初のエキシビションマッチで、オブザーバーのアルフレッド・ハルステッドが、ボールをボレーで打ち返すというこの競技の特殊性に注目し、その後このスポーツはバレーボールと呼ばれるようになった。1900年代前半に最初のルールブックが作成され、1947年に最初の国際連盟(国際バレーボール連盟(FIVB))が発足した。
バレーボールのルールは?
バレーボールの基本はシンプルで、打ち返したボールを、相手に返されることなく相手側のコートに着地させることを目的とするものだ。チームのプレーヤーは、最大で3回のコンタクトを組み合わせて、ボールを相手側のネットに返さなければならない。ボールが相手コートの境界線内に着地した場合、または相手にプレーミスがあった場合に得点となる。
2点差をつけて先に25点取ったチームがそのセットを獲得し、各試合は3セットを先取した者が勝者となるベスト・オブ・ファイブ・セット・マッチ方式で行われる。第5セットが行われる場合は15点先取制で行われるが、この場合も2点差で勝つ必要がある。
バレーボールの試合時間は?
バレーボールの試合はセット単位で行われるため、制限時間は決まっておらず、90分という長丁場の試合も珍しくない。
バレーボールとオリンピック
バレーボールは、1924年のパリオリンピックで初めて公開競技としてオリンピックで実施された。1964年の東京大会で男女ともに正式なメダル競技となって以降は、オリンピックのプログラムに採用されている。
注目のバレーボール選手
オリンピックのバレーボールでは、これまで傑出した選手が数多く登場している。その中で、現在も高いレベルで競技を続けているのが、東京2020の金メダリストでFIVBワールドリーグ2連覇中のエアルバン・ヌガペト(フランス)とオリンピックメダル3回、2014年世界選手権優勝のジョーダン・ラーソン(アメリカ)だ。2人はそれぞれ、男子と女子の東京2020ドリームチームのMVPに選出されている。
また、オリンピックで2度のメダルを獲得し、ヨーロッパと世界でタイトルを手にしているティヤナ・ボシュコビッチ(セルビア)と、オリンピックで3度メダルを獲得したブルーノ・レゼンデ(ブラジル)は、日本、イタリア、フランス、アメリカ、中華人民共和国とともに、国際舞台を席巻するトップチームの一角だ。