バレーボールの新リーグ「大同生命SV.LEAGUE」が10月11日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕した。チケット完売、6513人の観客が詰めかけたオープニングゲームは、男子のサントリーサンバーズ大阪と大阪ブルテオンによる一戦。SVリーグ初勝利を飾ったのは大阪ブルテオンだった。
日本代表としてパリ2024オリンピックにも出場した大阪ブルテオンの西田有志は、両チーム通じてトップとなる21得点。3-0のストレート勝ちに大きく貢献した。
西田は試合後、「無事SVリーグができたことをうれしく思います」とコメント。続けて「今回の勝利は自分たちにとっても大きなものになりますが、今シーズンのSVリーグの1勝でしかないので、次の試合に向けて準備を進めなきゃな、という気持ちになっています」と語り、歴史に残る試合ではあるものの、あくまでも優勝に向けた一歩であることを強調した。
試合前はサントリーサンバーズ大阪に新たに加入した髙橋藍との日本代表対決も注目を集めた。西田はサーブで髙橋藍を狙いにいく場面も。「髙橋藍選手は世界トップレベルだと思っていて、非常にリスペクトを持っています。対峙したときに、どう崩していくかを考えていました」と明かした。
SVリーグは将来的なプロ化や、世界最高峰のリーグとなることを目指す。西田は試合のクオリティーについて「海外のチームであれば、たぶん落ちていたボールはたくさんあったと思います。(見応えのある攻防が続いたのは)日本のリーグだからこそ」と手応えを語りつつ、「自分たちもSVリーグも1試合が終わっただけ。どう他のチームに還元していくのか、自分たちが次にどう見せていくのかが重要だと思います」と語り、継続的に注目を集めることが課題だとした。
SVリーグの開幕節は11日から15日にかけて開催。12日は女子も開幕戦を迎えるほか、男子の他のチームも初戦を行う。