サッカーとは?
サッカーは世界で最も人気のあるスポーツで、11人の選手で構成されるチーム同士が主に足でボールを操ってゴールを目指す。
サッカーはいつ、どこで、誰が考案した?
サッカーのルーツは古代中国にあるといわれ、現代の競技は中世イングランドのストリートで始まった。隣町同士が対戦し、大勢の選手たちが豚の膀胱をそれぞれの町につけた印のある場所まで必死に運ぶというものだった。
1863年になって、イングランド·フットボール協会(Football Association)が、この競技の規則を制定した。
サッカーのルールは?
11人の選手で構成される2つのチームが、手と腕を除く体のあらゆる部位を使って、ボールをゴールに入れることを目指す。
選手はボールを奪うために過剰な動きをすることは禁じられ、ボールより先に相手選手を蹴るなど、タイミングを逸したチャレンジがあった場合は、相手選手にフリーキックが与えられる。こうした反則行為(ファウル)が自陣のペナルティエリア内で起こった場合は、相手にPK(ペナルティキック)が与えられる。
各チームのゴールにはゴールキーパーがいて、自陣のペナルティーエリア内でのみボールを手で扱うことが許される。エリア外にいる場合は、彼らもその他のフィールドプレーヤーと同じとみなされる。
サッカーの試合時間は?
サッカーの試合は45分の2ハーフ制で、ハーフタイムには15分の休憩がある。各ハーフの終わりには、負傷者やその他の中断のために時間が追加されることがある。
サッカーとオリンピック
サッカーが正式種目となったのは、1900年にパリで開催された第2回大会で、1932年のロサンゼルス大会を除き、全ての大会で実施されている。
ロサンゼルス1984では、初めて制限付きでプロ選手の参加が認められ、バルセロナ1992からは、23歳以下の大会となった。
4年後のアトランタ大会では、1チームにつき3人のオーバーエイジ選手の採用が認められ、この規定が現在も採用されている。
女子サッカーはアトランタ1996でオリンピックデビューを果たし、開催国アメリカが初優勝を飾った。アメリカ女子代表は女子サッカーが実施されたオリンピック7大会のうち4大会で優勝している。
注目のサッカー選手
世界的なスーパースター、キリアン·ムバッペは、パリ2024でフランス代表として参戦することが期待されている。とはいえ、男子の大会に出場できるのは23歳以下の選手に制限されているため、どの選手が招集されるかを予測するのは難しい。
アメリカはここ数年、強豪国として君臨しているが、ドイツ、イングランド(オリンピックでのイギリス代表の大半を占める)、現オリンピック王者のカナダなどが上位を争っている。
アメリカ女子代表では、ストライカーのアレックス·モーガンはパリ2024で4度目のオリンピック出場を果たそうとしている。2019年の女子ワールドカップ優勝に貢献したメーガン·ラピノーも、同大会でのプレーを熱望している。
しかしアメリカ代表には、ソフィア·スミスといった有望株も台頭している。また、バスケットボールの元スター選手、デニス·ロッドマンの娘であるトリニティ·ロッドマンも頭角を表してきた若手選手の一人だ。
ホスト国のフランスは、ディフェンダーのウェンディ·ルナール、母国代表で100ゴール達成に迫るフォワードのユージェニー·ルソマールなど、多くのスター選手を擁している。
6度のFIFA年間最優秀選手賞に輝くブラジル代表のマルタは、キャリア終盤の近年は怪我に悩まされているものの、依然として輝きを放っている。彼女はパリ2024での華麗な引退という青写真を描いているかもしれない。