サッカー男子日本代表・SAMURAI BLUEは11月19日、中華人民共和国・厦門のスタジアム(Xiamen Egret Stadium)で行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)の第6戦で、中国代表とのアウェイ戦に臨んだ。
15日に行われたインドネシア代表とのアウェイ戦に続き、ふたたび敵地での試合に挑んだサムライ戦士たち。この中国戦で、森保一監督は前試合から変更して、瀬古歩夢、伊東純也、田中碧、中村敬斗、久保建英の5名を新たにスターティングメンバーとして投入した。
前半、伊東や久保がサイドから積極的にチャンスメイクするも、得点にはつながらず。一方の中国は、60,000人を収容するスタジアムに轟く大合唱でサポートを受けるも、24分と28分にはイエローカード警告が続き、34分にはピッチに乱入者が入って試合を中断するなど、荒れ模様。大敗した前試合から一新し、強固な守備で日本の攻撃を阻む中国だったが、スコアレスの均衡を破ったのは、日本だった。試合開始から39分、左CKからの久保のボールに小川航基が頭で合わせてネットを揺らし、日本が先制ゴールを奪った。さらに、前半ロスタイムには、伊東の右CKからのボールを町田浩樹が頭でそらすと、板倉滉がヘディングで押し込み、貴重な2点目を奪って、試合を折り返す。
ハーフタイムを挟んだ後半開始直後の48分、今度は中国が猛攻を仕掛ける。右サイドから中央へ斜めにボールが送られると、フリーになっていたFWリン・リャンミンが右足で流し込んで、ゴール。日本に1点差と迫る。しかし、その直後の54分には、右サイドで伊東と久保が中国のディフェンスを翻弄し、そこから伊東がファーサイドにあげたボールを小川がふたたび頭で合わせて、追加点。中国との点差を、2点に再度広げる。
中国チームの選手交代と同じタイミングで、64分には南野拓実と中村から三笘薫と鎌田大地がピッチに入る。激しい攻防戦が続くなか、中国と日本にそれぞれイエローカードが提示されるなど、ゲームはこう着状態に。77分には、伊東と小川に代わって橋岡大樹と古橋亨梧、85分には久保から前田大然が送り込まれ、疲労の見える中国を相手に日本は前線の強度を上げ、中国のゴールに何度も迫るも追加点は奪えず、試合終了のホイッスル。最終的に、クリーンシートとはならなかったものの、1−3で日本が中国を破り、難しいアウェイでの2連勝を飾って、2024年の国際マッチウィークを締め括った。
中国から勝星を奪った日本は、アジア最終予選における勝点の合計を「16」とし、グループCでの首位をキープしている。
FIFAワールドカップ26アジア最終予選の次回スケジュールは、2025年3月に予定されており、日本代表は20日にバーレーン代表と、25日にサウジアラビア代表と、いずれも埼玉スタジアム2002で激突する。