赤間凛音が優勝!スケートボードWST: ローマ・ストリート2023

パリ 2024

4位、4位からの…表彰台頂点へ!14歳の赤間凛音がローマでの熱い戦いを制した。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
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(World Skate)

イタリアの首都ローマでパリ2024オリンピック予選をかねて行われているスケートボードの大会「WST: ローマ・ストリート2023」で、6月25日現地時間夜に女子決勝が行われ、赤間凛音(りず)が263.90点で優勝した。2位はオーストラリアのクロエ・コベル、3位は織田夢海(ゆめか)。

2009年生まれの14歳、宮城県出身の赤間は、昨年ローマで行われた最初のオリンピック予選で4位、オリンピック予選2戦目となった1月の世界選手権でも4位と、両大会で僅差で表彰台を逃しており、今回の大会で悲願の優勝を自ら手繰り寄せた。

決勝直後のインタビューで、「(大会が)今まで2回あったけど、表彰台に上がれたことがなかったので、すごい嬉しいです」と喜びを語った。

準決勝を首位で通過し、決勝では最終滑走となっていた赤間は、「ラン」の1本目でこの日最高の88.61点を叩き出すと、暫定1位で「ベストトリック」へ。「ベストトリック」では、コベルが3本目で92.12点の高得点をマークして暫定1位に立ち、残り2本で赤間は1歳下のコベルを追う形に。

7人が5本すべてを終えて迎えた、決勝最後の赤間のラストトリック。赤間はこの時点で暫定2位。同1位に立つコベルとは6.64点差。87.60点以上が必要というプレッシャーの中でドロップインした赤間は、ギャップからの下りレールで「フロントフィーブル」を決め、半回転して着地。成功後、自分自身も「信じられない」というような驚きの表情で喜びを表現した。織田、赤間、コベルが寄り添ってスコアの発表を待ち、スクリーンに映し出された得点は90.07点。優勝が決まった。

赤間は、「正直、クロエには勝てないと思ってた」とした上で、「最後の(トリック)は練習もやってなくて、乗れて、びっくりです」と語った。

女子決勝の順位は以下の通り。

  1. 赤間凛音(日本)263.90
  2. クロエ・コベル(オーストラリア)261.43
  3. 織田夢海(日本)246.38
  4. ライッサ・レアウ(ブラジル) 240.57
  5. 伊藤美優(日本)234.48
  6. 上村葵(日本)230.42
  7. ガブリエラ・マゼット(ブラジル)200.90
  8. 西矢椛(日本)160.69

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