World Baseball Classic 2023(ワールドベースボールクラシック/WBC)準決勝が現地時間3月20日、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで実施。野球日本代表・侍ジャパンがメキシコ代表と対戦した。
日本の先発投手は佐々木朗希。メキシコはパトリック・サンドバルがマウンドに上がった。
序盤は両チーム無得点。試合が動いたのは4回表だった。メキシコが2アウトから連打で1,2塁とすると、フリオ・ウリアスがレフトスタンドへ3ランホームラン。メキシコが3点を先制する。
対する日本はメキシコ先発のサンドバルの前に得点を奪えず、苦しい展開が続く。だが反撃は7回裏。2アウトから近藤健介、大谷翔平が出塁すると、4番の吉田正尚がバッターボックスへ。メキシコの3番手ジョジョ・ロメロのチェンジアップをすくい上げると、打球はライトスタンドへ飛び込む値千金の同点3ランホームラン。吉田のバットが日本を救った。
試合を振り出しに戻した日本だったが、ここまで無失点で踏ん張っていた2番手の山本由伸が8回表に失点。再びメキシコに2点のリードを許す。それでもその裏に日本は、山川穂高の犠牲フライで1点差に詰め寄る。9回表を大勢が無失点で抑えると、9回裏のドラマに日本中が湧いた。
先頭の大谷が右中間に二塁打。ヘルメットを飛ばしての激走でチャンスメイクすると、続く吉田はフォアボールでノーアウト1,2塁に。一打サヨナラの場面でバッターボックスに向かうは村上宗隆。1ボール1ストライクからの3球目だった。メキシコの守護神・ジオバニー・ガジェゴスの151kmを村上が捉える。打球はセンターの頭上を越えフェンス直撃の二塁打。セカンドランナーの大谷に続き、ファーストランナーの代走・周東佑京が生還しサヨナラのホームを踏んだ。今大会不振で苦しんでいた村上のサヨナラタイムリーで日本はメキシコを6‐5で破り、決勝進出を決めている。
決勝は現地21日(日本時間22日午前8時開始)。相手はディフェンディングチャンピオンのアメリカ代表となる。