バレーボール西田有志、世界トップレベルのサーブが光る

スポーツイベントが盛りだくさんの週末。多くのアスリートたちがそれぞれの舞台で力を尽くして自分の成長を確かめ、また次の目標に向かっていく。先週末に行われた大会で活躍したアスリートたちの中から、バレーボール男子の西田有志に注目した。

文: Chiaki Nishimura
写真: 2021 Getty Images

3週に分けて行われているFIVBバレーボールネーションズリーグ男子の第1週を3勝1敗で終えた男子日本代表、龍神NIPPON。

オランダ戦、中国戦を勝利で収めた後、アメリカ合衆国代表を相手に黒星を喫したものの、6月13日に行われた4試合目では、昨年9月のアジア選手権の決勝で敗れていたイラン代表を相手にストレートで勝利を飾った。

男子日本代表の主軸となって得点を重ねるのが昨季イタリアで活躍した、22歳のエース、西田有志(ゆうじ)だ。

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得点ランクは現在3位

ネーションズリーグ第1週の4試合で、現在22歳の西田は3試合に出場。最初の2試合で合計51得点を挙げ、この成績はネーションズリーグ参加の全16チームの中でも得点数トップにランクインした。

4試合を終えた現在は、ブラジルのアラン・ソウザがトップ(78点)で、2位が中華人民共和国のエース、チョウ・ケイイン(76点)。これに68点の西田が続くが、1、2位の両選手ともに4試合出場であることを考えると、西田がいかに好成績を残しているかがわかるだろう。

また、2019年のワールドカップでベストサーバー賞に輝いている西田のサーブを見てみると、イラン代表との一戦で、サイドラインぎりぎりを狙った鋭いサーブが冴え、5本のサーブポイントを奪取。これにより、ネーションズリーグのベストサーバーランキングで2位に浮上した。

世界トップレベルのサーブ

2000年に三重県で生まれた西田は、バレーに励む兄姉の影響を受けて5歳にバレーを始めた。高校は同県の海星高校に進学し、バレーボール部に所属したが、高校バレーボール界で最も大きな大会とも言える春高バレーに出場することなく高校生活を終える。

それでも高校3年だった2018年1月にVリーグのジェイテクトでVリーグデビューを果たして活躍するようになると、同年、日本代表に初選出された。

身長187cmと決して大柄ではない西田の名前を広く知らしめたのは、翌2019年に行われたワールドカップだ。この大会でチーム最年少として参加した西田は、最終戦となったカナダ戦の最終5セット9-9でサーブが回ってくる。西田は1本目にサービスエースで得点すると、立て続けにサーブでポイントを重ね、6連続ブレーク(そのうちサービスエースは5本)でそのままチームを勝利へと導いたのだった。

日本代表は最終的に8勝3敗とし、28年ぶりに4位に躍進。西田個人では2位以下に大差をつける形でベストサーバー賞に輝き、ベストオポジットにも選出された。

西田の活躍はバレーボール男子の人気の高まりにもつながり、2021年夏の東京2020では29年ぶり決勝トーナメント進出を果たした。

3週にわたって行われているネーションズリーグ男子の第2週は、6月21日にフィリピンで幕を開け、日本は同日アルゼンチン代表と、24日にイタリア代表と、25日にフランス代表と対戦する。

日本バレーボール協会のサイトで西田は、「フィリピン大会では、自分たちよりFIVB世界ランキング上位のチームと当たることになる。それらのチームにどうやって勝つのかをこれから証明すべきだと思うし、それができると思うので、自分たちの力を信じて1戦1戦に臨みたい」と、気を引き締めた。

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