FIS(国際スキー・スノーボード連盟)が主催する、2022/2023シーズンにおけるスキージャンプのワールドカップが、ポーランド・ヴィスワにて現地時間11月4日に開幕し、ミラノ・コルティナ2026に向けた新たなオリンピックサイクルが、国際大会のステージでもいよいよ動き始めた。今大会では男女ともに、4日に予選、5日に決勝が行われた。
■髙梨6位、伊藤13位
日本代表4名を含む49名がエントリーした女子の予選では、上位40名が決勝に進出でき、日本勢はいずれも決勝進出を果たしている。
翌日(5日)の決勝では、1本目のジャンプを終えた時点で上位30名のみが、決勝ラウンドとなる2本目のジャンプをパフォーマンスすることができ、これら2本の合計得点で順位が争われる競技フォーマットで行われた。その結果、ノルウェー代表のシリエ・オプセッツが唯一250点越えとなる、合計スコア251.5を記録し、今季ワールドカップ開幕戦で優勝を飾った。
日本勢は、全員決勝ラウンドへ進出を果たすも、2本目のジャンプでスコアを伸ばすことができずに、メダル獲得はならず、平昌2018で銅メダルを獲得している髙梨沙羅の6位(合計スコア:233.1)が最高位となった。
日本代表の最終成績は、以下の通り。
- 髙梨沙羅 6位 233.1
- 伊藤有希 13位 214.3
- 勢藤優花 17位 207.6
- 宮嶋林湖 28位 169.3
■小林陵侑は7位
今季スキージャンプのワールドカップ初戦の男子予選には計69名が出場し、そのうち日本代表6名全員を含む上位50名が翌日の決勝へと駒を進めた。
女子と同じ競技フォーマットの通り、決勝の試合は2本のジャンプの合計スコアで争われた。また、1本目のジャンプの終了時点で上位30名のみが決勝ラウンドとなる2本目のジャンプを飛ぶことができる。その結果、開催国代表のダビド・クバツキ(ポーランド)が、合計スコア272.2で地元開催のワールドカップで優勝を決めた。
日本勢では、6名のうち4名が2本目の決勝ラウンドへ進出するも、いずれも表彰台には届かなかった。男子の最高位は、北京2022で金メダルに輝く小林陵侑の7位(合計スコア240.5)だった。
日本代表の成績は、以下の通り。
- 小林陵侑 7位 240.5
- 小林潤志郎 19位 230.4
- 二階堂蓮 28位 210.0
- 中村直幹 30位 202.8
- 佐藤幸椰 32位 105.4(※)
- 佐藤慧一 39位 99.8(※)
※決勝ラウンド進出ならず
現地時間6日には、同会場にてワールドカップ第2戦が行われる予定。