パリ2024オリンピック予選5戦目を兼ねて東京・有明コロシアムで行われているスケートボードストリート世界選手権2023東京。大会6日目となった12月15日、男女それぞれの準々決勝が行われ、日本女子は7選手が、日本男子は6人のスケーターがそれぞれ16人で行われる準決勝に駒を進めた。
女子では、オーストラリアの13歳、クロエ・コベルが77.26点で首位通過となり、東京2020銀メダリストのライッサ・レアウが74.87点で2位通過。これにオリンピック予選第3戦のローマ大会で優勝した赤間凛音(69.92点)、東京2020金メダリストの西矢椛(69.37点)、織田夢海(66.65点)、東京2020銅メダリストの中山楓奈(64.28点)が続いた。
また伊藤美優(62.98点)が8位通過、吉沢恋(56.39点)が9位通過、藤沢虹々可(43.92点)が15位通過となった。
男子では、準々決勝1位から4位を日本勢が占め、首位通過の根附海龍(ねつけ・かいり/80.37点)に、佐々木音憧(とあ/72.67点)、白井空良(そら/72.00点)、小野寺吟雲(ぎんう/71.70点)が続いた。また青木勇貴斗(ゆきと/65.19点)が8位、東京2020金メダリストの堀米雄斗(62.41点)が9位で準決勝進出を決めた。
昨年の世界選手権で準優勝を飾ったポルトガルのグスタボ・リベイロ、東京2020銀メダルのケウビン・ホフラー(ブラジル)、東京2020銅メダルのジャガー・イートン(アメリカ合衆国)は準々決勝で姿を消した。
準々決勝を終えた首位通過の根附は、「ランを昨日(の予選)とちょっと変えたんですけど、それがいい点数につながったかなと思います」と報道陣に語った。
予選と準々決勝ではパーク内を45秒で自由に滑走する「ラン」2本を滑り、そのうち高得点1つが採用される形式で行われたが、準決勝からはこれに一発技を行うベストトリック5本が加わり、ラン2本のうちの高得点1つ、ベストトリック5本のうち高得点2つで順位が競われ、上位8人が決勝に進む。
根附は「明日(の準決勝)からベストトリックが始まるので、自分の得意な技とかメイク率の高い技で最初の5本中2本を安定して決めて、あと3本で調整できればいいかなと思います」と続けた。
また、堀米は同日から有観客で行われたことについて、「今日から観客みんなが応援してくれたので、それも力になったと思います」と話し、「日本での開催なので、いい滑りをみんなに見せたいです」と続けた。準決勝に向けては、「ベストトリックではいいトリックをチョイスして、まずは決勝に残れるように集中したい」とした上で、「もし決勝に行けたら優勝を狙って頑張りたい」と意気込みを語った。
スケートボードストリート世界選手権2023東京、結果
[女子ストリート準々決勝]
以下、準決勝進出を決めた16人
- クロエ・コベル(オーストラリア)77.26
- ライッサ・レアウ(ブラジル)74.87
- 赤間凛音(日本)69.92
- 西矢椛(日本)69.37
- 織田夢海(日本)66.65
- 中山楓奈(日本)64.28
- ローズ・スヴェッツロット(オランダ)63.01
- 伊藤美優(日本)62.98
- 吉沢恋(日本)56.39
- パメラ・ローザ(ブラジル)55.25
- ケート・オルデンベービング(オランダ)52.13
- ページ・ハイン(アメリカ合衆国)46.51
- ツゥイ・チェンシー(中華人民共和国)45.11
- ダニエラ・テロル(スペイン)44.11
- 藤澤虹々可(日本)43.92
- ナタリア・ムニョス(スペイン)43.20
[男子ストリート準々決勝]
以下、準決勝進出を決めた16人
- 根附海龍(日本)80.37
- 佐々木音憧(日本)72.67
- 白井空良(日本)72.00
- 小野寺吟雲(日本)71.10
- ブレイデン・ホーバン(アメリカ合衆国)68.54
- ナイジャ・ヒューストン(アメリカ合衆国)67.14
- リチャード・ターリー(スロバキア)66.15
- 青木勇貴斗(日本)65.19
- 堀米雄斗(日本)62.41
- バンサン・ミル(フランス)61.16
- ガブリエル・アギラール(ブラジル)60.69
- コルダノ・ラッセル(カナダ)55.02
- アレックス・ミドラー(アメリカ合衆国)54.21
- ミッキー・パパ(カナダ)53.92
- デイヴィッド・トゥエスタ(ペルー)52.11
- グレッグ・ロドリゲス(メキシコ)50.25