**小林陵侑**が、またもメダルを獲得した!
男子個人ノーマルヒルと混合団体で使用していたヒルサイズ(106m・K点95m)から、ラージヒル(140m・K点125m)にジャンプ台を変えて、張家口国家スキージャンプセンターにて男子個人ラージヒルの決勝が行われ、小林が2本の大飛躍を揃えて銀メダル。北京2022ふたつめのオリンピックメダルを獲得した。(メダリスト結果)
「嬉しいです。2本ともいいジャンプできたと思うので」試合後のセレモニーを終え、銀メダルを決めたジャンプについてこう語った。
決勝2本目に小林の前に飛んだマリウス・リンビク(ノルウェー)のジャンプは見ていなかったものの、「歓声上がってたんでさすがに緊張しましたね」と、自分の出番の前にプレッシャーを感じていたことを正直に話した。リンビクは11日の予選を首位通過し(小林9位)、12日の決勝1本目を小林に次ぐ2位につけて最終ジャンプを迎えており、小林は彼の好調ぶりを肌で感じていたのだろう。
142.0mの大ジャンプで90.6点をマークした自身の1本目のジャンプについては「タイミングと風の状況もすごく落ち着いてて、すごく良かったんじゃないかなと思います」と分析し、2本目については「空中バタついちゃった気がしたんですけど、自分のできることはできたんですごく良かったかなと思います」と、ベストを尽くしたジャンプであったと語った。
「普段のワールドカップでも見れないくらい熱い戦いあった」と小林自身もメダル争いのレベルの高さに驚きをみせており、その舞台でこうして掴み取った銀メダルという結果の重みを嚙み締めた。
平昌2018(ノーマルヒル7位、ラージヒル10位)から北京2022までの道のりについては、「本当に勉強になったというか、前回オリンピックからすごく成長できた自分がいて、本当に周りの人ひとりひとり今まで出会った人欠けたら取れなかったと思うので、本当にすごく充実した4年間だったと思います」と振り返った。
スキージャンプ最終種目となる男子団体戦については「団体戦もビッグジャンプ、みせたいと思います」と力強く締めくくってくれた。
次が、北京大会で小林の大ジャンプが見られるラストチャンスとなる。2月14日の男子団体戦では、今回のラージヒルで決勝進出を決めた日本勢4人の力を合わせて、もうひとつのメダル獲得を狙う。