スキージャンプ日本男子として24年ぶり、ノーマルヒルだけでみると50年ぶりとなった、日本のエース**小林陵侑**の金メダル。獲得から2日後の2月8日に行われた記者会見で、小林は今の思いを聞かれると、「念願の金メダルを獲得することができました。まだまだ競技も続きますので頑張りたいと思います」と語り、男子個人ラージヒルに向けて気持ちを引き締めた。
**北京オリンピック**では2月11、12日に男子個人ラージヒルが予定されているが、小林は「楽しみという言葉しかでてこないです」と語り、2冠への期待が寄せられる。
スキージャンプの未来
小林は日頃から、スキージャンプを盛り上げたいという思いを自身のYouTubeチャンネルなどで伝えている。自身の活躍が与える影響として、「今はまだ難しいかもしれないですけど、たくさんの人が大倉に試合を見に来てくれたり、たくさんの子どもが飛んでる姿とか見たいなと思います」と期待を込めた。
また、今季のワールドカップシリーズや、年末年始のスキージャンプ週間でも高成績を残し、世界のトップジャンパーとしての地位を確立している小林。
ワールドカップで勝ち続けることと、4年に1度という舞台で勝つことの違いについて聞かれると、「(ワールドカップでは)絶対的にうまいっていうことが必要になってくるので、この10 年間ずっとトップで戦い続けているカミル(・ストッフ)さんとか、他にもいろんな選手がいて、すごいなと思います」とし、「道具が変わったとしても対応できるという、対応力が大事なんじゃないかなと思います」と話した。
一方、オリンピックで勝つことの難しさについては、その日の調子や風の状況にも左右される中で一発勝負になるとし、「(ワールドカップもオリンピックも)どっちも難しいですね」と付け加えた。
また金メダルを獲得したことで、「スポーツの祭典ということで、反響はすごく大きかった」と語った小林。返信できないほど多くのメッセージが友人たちから寄せられ、著名人らも称賛する声が届く中、小林は「ツイッター で小島瑠璃子さんが応援してくれてたんで、すごく嬉しかったです」 と喜びを語った。
チームへの信頼
2月6日に行われた男子個人ノーマルヒルの翌7日には混合団体も行われ、日本チームは4位の成績を収めた。団体戦に関して質問がおよぶと、「僕もそうですけど、たぶんみんなもお互いを信頼し合っていたので、自分ができる最高のパフォーマンスをここにっていう感じだった」と、チームのつながりの強さを強調した。
また小林が師匠として仰ぐ葛西紀明とはまだゆっくり話ができていないとしたが、「(金メダルを)かけてあげます」を語気を強めた。
スキージャンプは今後、男子個人ラージヒル(2月11、12日)、男子団体(2月14に日)が予定されている。スケジュールはこちら。