小林陵侑:北京の空に、2度目の黄金のアーチを描く

2月12日、男子個人2種目となるスキージャンプ男子ラージヒルの決勝が開催される。日本勢4選手は予選を突破し、いよいよ本戦へ!

1 執筆者 Risa Bellino
小林陵侑、スキージャンプ男子ラージヒル予選=2022年2月11日
(Ezra Shaw)

**小林陵侑**は、スキージャンプ男子個人ノーマルヒルに続き、ラージヒルでも金メダル獲得なるか?

彼が切り拓いていくスキージャンプの新しい未来。歴史を作る瞬間を一緒に見届けよう!

2月6日、男子個人ノーマルヒル決勝で圧巻のジャンプを2本揃え、TEAM JAPANの北京大会金メダル第1号となったこのメダルは、日本が冬季オリンピックで獲得した通算60個目のメダルとなった。

スキージャンプの日本人選手の金メダルは長野1998以来となる24年ぶりで、ノーマルヒルは札幌1972以来、50年ぶりの快挙達成となった。

2月7日、新種目としてオリンピックデビューを果たした混合団体(ノーマルヒル)では、プレッシャーのかかるチーム4人目のラストジャンパーを担当し、予選通過も危ぶまれていた状況を大ジャンプで払拭する。8位スタートから最終4位までの巻き返しに大きく貢献し、メダル獲得を期待させる大飛躍でチームを引っ張った。

2月9日の個人ラージヒル公式練習では、3本とも飛距離を出したジャンプで好感触を掴み、10日の練習はスキップ。11日のラージヒル決勝進出に向けた予選ラウンドでは、128m・65.4点で予選を9位通過した(首位通過のマリウス・リンビク(ノルウェー)は135m・78.0点)。

予選のジャンプでは踏切後に空中で少し動く動作が見られ、着地後は頭をかしげるもポーズを見せたが、「まだビデオを見直してないんで何とも言えないですけど」と前置きをするも「フィーリングはそんなに悪くない。明日もビッグジャンプを見せれれば良いと思います」と、意気込みを語った。

(Getty Images)

56名がエントリーした予選では、小林と共に混合団体にも出場した**佐藤幸椰が23位、中村直幹が26位、兄の潤志郎**が32位で上位50名に入り、日本勢全員が予選を突破している。

注目の北京2022スキージャンプ男子個人ラージヒル決勝は、張家口国家スキージャンプセンターのヒルサイズ140m(K点は125m)で、2月12日19:00(日本時間20:00)から1本目がスタートする。

決勝のスタート順は、1回目はワールドカップランキングの下位の選手から上位の選手の順で飛ぶため、小林は最後から2番目の49番目でジャンプする。1回目の上位30選手がメダル決定戦となる2回目に進出することができ、2回目は、1回目の成績の下位の選手から上位の選手の順でジャンプする。2回目のジャンプに進んだ30名の選手たちは、2本のジャンプの合計点で順位が決まる。

ラージヒルでは今季のワールドカップで小林は既に7度の優勝実績があり、優勝回数としては現在総合ランキングトップのカール・ガイガー(ドイツ)の3勝よりもはるかに多い。

初のオリンピックの決勝の舞台でも、ノーマルヒルに続き、もう一度小林の勝利の雄たけびを聞きたいところだ。

(Getty Images)

2月12日(土)スキージャンプ男子個人ラージヒル(日本時間)

  • 20:00 男子個人ラージヒル 競技ラウンドトライアル
  • 21:00 男子個人ラージヒル ラウンド1
  • 22:00 男子個人ラージヒル 最終ラウンド

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