【柔道】グランドスラム東京|パリ2024へ向けて、阿部詩「2連覇できるように」、丸山城志郎「自分の力で切り拓いていきたい」

柔道の国際大会「グランドスラム東京2022」が12月4日に閉幕し、日本は男女通じて12個の金メダルを獲得した。頂点に立った女子52kg級の阿部詩と男子66kg級の丸山城志郎が、2023年5月の世界選手権(カタール・ドーハ)や、パリ2024に向けた思いを語った。

1 執筆者 Yukifumi Tanaka/田中幸文
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(Getty Images)

12月3日から4日までの2日間にわたって東京体育館(東京都渋谷区)にて開催された、国際柔道連盟(IJF)が主催する「東建コーポレーション presents グランドスラム東京2022」において、日本は金12、銀12、銅15の合計39個のメダルを獲得した。

女子52kg級で頂点に立ったTokyo2020金メダリストの阿部詩と、男子66kg級代表の丸山城志郎の2人が試合後、メディアの取材に応じ、2023年5月の世界柔道選手権(カタール・ドーハ)や、開幕まで2年を切ったパリ2024に向けた思いを語った。

なお、阿部は今年10月の世界柔道選手権(ウズベキスタン・タシケント)において優勝し、かつ今大会でも頂点に輝いたことから、全日本柔道連盟の選考基準により、世界柔道ドーハ2023の代表に決定し、パリ2024に向けて大きく前進した格好だ。

阿部詩

「(大会を振り返って)2週間前に膝を痛めたり、体調が優れなかったり、不安要素がたくさんあったんですけど、やるしかないという気持ちで(大会に臨んだ)」
「コンディションが整わずに、自分の思うようにいかなかったんですけど、 メンタルだけは高まるように出場しようっていう風に切り替えたので、このような結果に繋がった」
「(決勝では)最後まで絶対に諦めず、何度でも戦ってやろうっていう気持ち」
「絶対に負けないぞって、ただそれだけです」
「いまいち決まらないっていうところがあったので、まだまだ自分の柔道っていうのを突き詰めていかないといけない」
「(2022年を振り返って)本当に目まぐるしい1年だった。1月のぜんぜん柔道ができていない時から、どうなることかと思ったんですけど、7月にいい感じで復帰できて、 (10月の)世界選手権は兄と2人で優勝できて、12月は最後に優勝ということも達成できた。自分の人生の中で、すごく濃い1年でした」
「(今後の目標について)まずは、ドーハの世界選手権でしっかり優勝して、(パリ2024の)オリンピックでも2連覇できるように準備して参ります」
「自分の柔道を研究している世界中の方がいると思うので、 (パリ2024で)100パーセント金メダルが取れるとは(思っていない)。まだまだ実力不足」

丸山城志郎

「今回優勝したことは本当に大きいと思います。ここで負けてたら、ほぼ終わりに近いような状況だったので、次に繋がった大会でした」
「中途半端な気持ちで、絶対に試合に挑まないっていうこと。やるからには、全てをかけてやる。 本当に今回、そういうことを学びました」
「(今後のスケジュールについて)まだ、次の大会はわからないです。決まり次第、また気持ちを切り替えてやっていくのみと思っています」
「世界選手権(の代表)に選ばれることがあれば、もちろん優勝して、そしてパリのオリンピック、自分の力で切り拓いていきたいと思っています」

■日程

12月3日(土)

  • 予選ラウンド 9:30開始予定
  • 決勝ブロック 15:30開始予定

実施階級

  • 男子 73kg級、81kg級、90kg級
  • 女子 57kg級、63kg級、70kg級

12月4日(日)

  • 予選ラウンド 11:00開始予定
  • 決勝ブロック 17:30開始予定

実施階級

  • 男子 60kg級、66kg級、100kg級、100kg超級
  • 女子 48kg級、52kg級、78kg級、78kg超級

■放送予定

12月3日(土)

12月4日(日)

■日本代表選手

※2022年11月29日時点

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