フランス・パリで行われている柔道グランドスラム・パリが最終日を迎えた2月4日、男子90kg級が行われ、パリ2024オリンピック日本代表選手に内定している村尾三四郎が登場。村尾は初戦となった2回戦で、格下のエリヤン・ハジエフ(アゼルバイジャン)にまさかの一本負けを喫した。
現地時間午前10時すぎに始まった村尾とハジエフの試合で、村尾は序盤から積極的に攻めてくるハジエフに対応する中、2分が過ぎようとしたところで捨身技で投げられ技ありでポイントを奪われると、そのまま抑え込まれてしまう。技ありまであと1秒で逃げ切った村尾だったが、試合が残り30秒をきったところで再び投げられ、一本負けを喫した。
男子90kg級では東京2020オリンピック金メダリストで第1シードとなっていたラシャ・ベカウリ(ジョージア)が欠場し、第2シードの村尾が優勝候補のひとりとして目されていた。
試合後、村尾は取材陣の質問に答え、「調子自体はいいと思っていたんですけど、受けだったり足の踏ん張りというか、そういうのがいまいち噛み合っていなかったというか。まだ客観的に見れてないのでわからないですけど、感覚的にはそんな感じです」と試合を振り返った。
5ヶ月後に迫るパリ2024オリンピックに向けては、「今、この不甲斐ない試合をしたので、試合までの入り、そこをどのように作っていくのかをもう一度練り直す必要もありますし、試合前の心理的な身体的な状態も今以上に気に掛ける必要があるのかと思いました」と言葉を絞り出した。
優勝はミハエル・ジュガンク(トルコ)、準優勝は村尾が初戦で敗れたハジエフ、3位はフランスのマキシムガエ・ンガヤハンブ(Maxime-Gael Ngayap Hambou)、エルラン・シェロフ(キルギス)。