石原樹がグランドスラム初優勝/柔道グランドスラム・パリ2024、2日目結果
柔道グランドスラム・パリ2日目となった2月3日、男女あわせて4階級が行われ、男子73kg級の石原樹がグランドスラム初優勝を飾った。前日の男子66kg武岡毅に続き日本勢2つ目の金メダルとなった。
2月2日〜4日の日程でフランス・パリで行われている柔道グランドスラム・パリ。
2日目となった2月3日は男女あわせて4階級(女子63kg級、70kg級、男子73kg級、81kg級)が行われ、男子73kg級の石原樹(たつき)が決勝でジョージアのジョルジ・チヘリゼ(Giorgi Chikhelidze)を下し、グランドスラム初優勝を飾った。3位はアキル・ジャコヴァ(コソボ)、シャクラム・アハドフ(ウズベキスタン)。同階級日本代表の大吉賢は2回戦でホルヘ・カノ・ガルシア(スペイン)に敗れた。
22歳の石原は、初戦でイタリアのマヌエル・ロンバルドと対戦。世界選手権の銀メダリストを相手に技あり2つで1本勝ちを収めたのを皮切りに、2回戦では大韓民国のイ・ウンギョル(Lee Eunkyul)に技ありを奪われた状況から1本勝ちを決めるなど、ひとつずつ戦い抜いて準決勝に辿り着くと、準決勝ではベフルジ・ホジャゾダ(タジキスタン)から腕がらみで技ありをとって勝利。決勝では、チヘリゼを相手に2分すぎで技ありをとり、そのまま優勝を決めた。
試合後、取材陣のインタビューに応えた石原は、「今日は想定したよりも投げづらい場面が結構多くあった。投げづらい状況でも自分の技を続けるという練習をずっとしてきて、やることは決まっていたので、投げるまでやり続けました」と落ち着いた様子で語った。
石原は昨年4月の全日本選抜柔道体重別選手権、11月の講道館杯全日本体重別選手権で優勝。国際大会では2021年のワールドユニバーシティゲームズで優勝した経験を持つが、ワールド柔道ツアーの大会は初出場。その初出場の舞台で初優勝を飾った。
この日は女子63kg級、70kg級、男子81kg級も行われた。63kg級の堀川恵は3回戦で東京2020金メダリストのクラリス・アグベニュー(フランス)に敗北。同階級の山口葵良梨(きらり)は、準決勝でカタリナ・クリスト(クロアチア)に敗れて銅メダル決定戦にまわったが、ガンハイチ・ボルド(モンゴル)との接戦に敗れてメダルを逃した。女子63kg級では、アグベニューがグランドスラム・パリで自身7度目の優勝を飾り、地元ファンを沸かせた。
また、女子70kg級の田中志歩は3回戦でリラ・マッツァリーノ(フランス)に負けを喫した。
一方、男子81kg級の小原拳哉は初戦でMykhailo Svidrak(ウクライナ)に敗れ、老野祐平は3回戦でフランソワ・ゴーティエ・ドラポー(カナダ)に敗れた。
柔道グランドスラム・パリ、日程・ライブ配信情報
大会3日目となる2月4日は、現地時間午前9時(日本時間午後5時)から試合が予定されている。試合の模様はJudo.TVでライブ配信される。