ウルフ・アロンか、新井道大か。100kg級代表争いの行方は?/柔道グランドスラム・パリ2024

パリ 2024

パリ2024オリンピックの日本代表争いが注目される柔道グランドスラム・パリの男子100kg級。ウルフ・アロンと新井道大が大会3日目の2月4日に登場する。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
Aaron Wolf and Arai Dota
(L: Getty Images / R: Gabi Juan)
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パリ2024オリンピックで実施される14階級(男女それぞれ7)のうち、唯一日本代表内定選手が発表されていない男子100kg級。2月2日〜4日の日程でフランス・パリで行われている柔道グランドスラム・パリには、その中心人物となるウルフ・アロンと新井道大(どうた)が出場し、代表争いの行方に注目が集まる。果たしてどんな展開が待ち構えているのだろうか。

東京2020金メダルのウルフ・アロン、19歳の新井道大

グランドスラム・パリ2024の組み合わせを見てみると、東京2020金メダリストのウルフは、プールDに入り、初戦でイタリアのニチョラス・ムンガイと対戦し、順当に勝ち上がれば3回戦でバットフヤグ・ゴンチグスレン(モンゴル)、準々決勝で2022年の世界選手権で準優勝となったレイズ・カヨル(カナダ)、準決勝でイスラエルのピーター・パルチックと当たることが予想される。昨年の世界選手権で銅メダル、ワールドマスターズで銀メダルに輝いているパルチックは、ウルフとは東京2020の準々決勝で対戦し、その際はウルフに軍配が上がっている。再戦となれば、パルチックにとってリベンジの舞台となる。

一方、10月の世界ジュニア選手権で優勝し、東京グランドスラムで準優勝してパリ2024日本代表候補に浮上した19歳の新井は、プールAで戦いに挑む。順当に勝ち上がれば準々決勝で第1シードのミハエル・コレル(オランダ)、準決勝でムザファルベク・ツロボエフ(ウズベキスタン)らと対戦することになる。23歳のツロボエフは2022年の世界選手権を制し、昨年はワールドマスターズ、アジア競技大会を制覇。昨年のグランドスラム・パリでは銅メダル決定戦で敗れてメダルを逃しており、前回以上の結果を求めて畳に立つことだろう。

東京2020オリンピック以降は苦戦を強いられてきたウルフ、一方、勢いを増している新井。両者ともに勝ち上がれば顔をあわせるのは決勝の舞台。直接対決となれば熾烈な戦いとなることは間違いない。

柔道グランドスラム・パリ、日程・ライブ配信情報

大会3日目(2月4日)は、男子100kg級をはじめ以下の階級が予定されている。日本からは女子78キロ級に東京2020金メダリストの濵田尚里(しょうり)、梅木真美、78キロ超級に新井万央(まお)、男子90kg級にパリ2024日本代表に内定している村尾三四郎、男子100kg級にウルフ・アロン、新井道大、男子100kg超級に中野寛太が出場を予定している。

  • 女子78kg級…濵田尚里(しょうり)、梅木真美
  • 女子78kg超級…新井万央(まお)
  • 男子90kg級…村尾三四郎
  • 男子100kg級…ウルフ・アロン、新井道大
  • 男子100kg超級…中野寛太

現地時間午前9時(日本時間午後5時)から1回戦が始まり、決勝ブロックは午後5時(日本時間 翌朝1時)スタート。試合の模様はJudo.TVでライブ配信される。

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