【フィギュアスケート】今季初戦を迎える宇野昌磨、4回転アクセル成功のマリニンに「刺激を受けた」

フィギュアスケートの団体戦「木下グループカップ フィギュアスケート Japan Open 2022 3地域対抗戦」の前日練習が10月7日に行われた。練習後に宇野昌磨、三浦佳生が取材に応じ、大会に向けた意気込みなどを語っている。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Shoma Uno
(2022 Getty Images)

フィギュアスケートの団体戦「木下グループカップ フィギュアスケート Japan Open 2022 3地域対抗戦」の前日練習が10月7日に行われた。練習後、宇野昌磨(トヨタ自動車)、三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日本大学高校)が取材に応じた。

■宇野昌磨、マリニンのジャンプに「刺激を受けた」

昨シーズンは北京2022の男子シングルで銅メダル獲得、世界選手権で優勝を果たした宇野。今シーズンはジャパンオープンで初戦を迎える。初戦ということだけあって、これから始まるISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズに向けた調整の側面もある。

もちろん僕のイメージとしてはシーズン初戦からいいパフォーマンスを心がけていますが、1年間怪我をしないということを考えると、目の前の試合だけを見据えて練習しすぎると、後々怪我につながってくると、長年の経験上わかってきました。ジャパンオープンでは自分の達成できそうな目標を目指してやっていきたいと思います。

気になる目標についてはコンビネーションジャンプを挙げた。「今年はルールも変わって、プログラムも変わって、シーズンオフで練習してきたコンビネーションが試合の場でどうなるのか。成功させたいというのではなくて、自分がどうなるのかをこの大会で試せたらと思っています」とジャパンオープンでのポイントを語っている。

そして話題は初めて4回転アクセルを成功させてイリア・マリニン(アメリカ合衆国)についても。同じリンクで練習をしたことで宇野は大きな刺激を受けたようだ。「アクセルがうまいことは知っていたんですけど、フリーの構成もすごいですし、すべてのジャンプが安定して、質をよく跳んでいたことに刺激を受けました」。

試合前から、マリニンの練習を観ただけでも今シーズンの大きなモチベーションも得られたという宇野。世界王者の新たなシーズンも充実したものになりそうだ。

■三浦佳生「できることを精一杯」

三浦は鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大学)の欠場を受けて、急遽出場が決定。東京選手権を終えた翌日に連絡を受け、「すごくびっくりしました。この1週間はすごく早かったですけど、頑張って準備してきました」と急ピッチで間に合わせてきた。鍵山からも「『「出られなくてごめん』『無理だけはしないように。怪我されたら俺にまで責任が…』と言ってきました(笑)」と連絡があったという。

練習の際にはマリニンとも交流。演技について「わけがわからなかったです。4回転アクセルもそうなんですけど、プログラムに入っているものが全部4回転でした」と評し、「本人に聞いたら「『初めて7個入れた』と言っていて」と驚いた様子。「格の差を見せつけられましたね」としつつも、「自分は自分のペースでどんどん上げていけたらいいなと思います」と先を見据えた。

改めて今大会への意気込みを問われると、「これからシーズンに入っていくときに、いい経験をさせていただく機会ができたので、自分を試すような形で、できることを精一杯頑張りたいです」と語った。

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