アドヴィックス常呂カーリングホール(北海道北見市)で開催されていた「第40回全農 日本カーリング選手権大会」は2月5日に最終日を迎え、男女の決勝を行った。今大会の優勝チームは、3月にスウェーデンで開催される女子世界選手権、4月にカナダで開催される男子世界選手権の日本代表に選出される。
公式サイト:全農 日本カーリング選手権大会
午前に行われた男子決勝では、SC軽井沢クラブが北見協会を6−2で破り、2連覇を達成している。そして、午後からは女子の決勝が行われた。
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■ロコ・ソラーレ、初の2連覇
女子の決勝には、北京2022で銀メダルに輝き、予選1位通過のロコ・ソラーレと、予選4位からプレーオフのトーナメントを勝ち上がったSC軽井沢クラブが相見えた。
前半エンドから、ロコ・ソラーレの優勢が続き、6−2とリードを広げる。後半最初の第6エンドで、SC軽井沢クラブが2点を返し、ロコ・ソラーレに2点差まで詰め寄るも、日本カーリング史上初となるオリンピックメダル獲得チームに最後まで追いつくことはできなかった。最終的に、7−5でロコ・ソラーレがSC軽井沢クラブを破り、チームとしては初となる日本一の連覇を達成した。また、今大会の優勝により、ロコ・ソラーレは、3度目となる世界選手権日本代表の座を勝ち取った。
NHKが行った試合後のインタビューでは、ロコ・ソラーレのメンバーが、チームの地元である北海道北見市で成し遂げた2連覇の喜びと、世界選手権に向けた思いを語った。
「連覇をこのチームでしたことがなかったので嬉しいですし、なによりこのチームでもう一度世界選手権にトライできることが嬉しいです」
- リード・吉田夕梨花
「今年の全日本を戦って、日本の女子のレベルが年々上がっていることを実感して。他のチームのおかげで、学ぶこともたくさんあり、強くなるきっかけをいただけた」
- セカンド・鈴木夕湖
「わたしたちは勝つことを目標に設定しているチームではない。勝つことをゴールにしちゃうと、絶対終わりがくる。成長を目標にこのチームが存在しているので、勝ち続けることができるし、成長し続けることができる。その意味では、予選で厳しかったところもあるんですけど、決勝では一番いいパフォーマンスができたんじゃないかなと思っています」
- サード・吉田知那美
「地元である北見市常呂町で、(会場の)施設も10周年という記念すべき年に、私たちが勝てたことをすごく嬉しく思います。世界選手権に出たい気持ちは誰よりも強くあったので、今はすごく楽しみです」
- スキップ・藤澤五月
「(4人の活躍について)試合を重ねるたびにどんどん強くなって、限界がない。常に上へ上へ行けるチームだと思う。いったん立ち止まったとしても、しっかり我慢して、先に進んでいけるチームだと思っています」
- フィフス・石崎琴美