3月にスウェーデンで開催される女子世界選手権、4月にカナダで開催される男子世界選手権の日本代表の座を懸けた争いを兼ねる「第40回全農 日本カーリング選手権大会」がアドヴィックス常呂カーリングホール(北海道北見市)で開催されている。2月2日の大会5日目は予選リーグの男子8試合、女子4試合が行われた。
公式サイト:全農 日本カーリング選手権大会
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■ロコ・ソラーレ、中部電力との接戦を制し単独首位
北京2022銀メダルで全日本選手権連覇を狙うLOCO SOLARE(ロコ・ソラーレ)は、前回大会の決勝でも対戦した中部電力と対戦した。お互いにここまで4勝1敗でこの日を迎えており、勝ったほうが単独首位で予選リーグ最終日を迎えるという状況。試合は序盤が一進一退のしびれる攻防が続いた。
第1エンドで1点を取ったロコ・ソラーレは、第2エンドでミスもあって2失点。それでも第3エンドで1点を取って追いつき、第4エンドでは中部電力に助けられる形で2点のスチールに成功した。第6エンドは1点スチールされる可能性もある展開から、最後の一投で2点をゲット。藤澤五月が自らのストーンに当てて軌道を変え、相手のストーンを弾き出すスーパーショットを成功させた。
しかし第7エンドは中部電力が流れを引き寄せ、2点を返した。ブランクエンドを挟んで、第9エンドにも1点をスチール。6-6の同点で第10エンドを迎えた。1点を取ったほうが勝ちという中で、有利な後攻はロコ・ソラーレ。最後の1ショットできっちり中部電力のナンバーワンを弾き出し、2点を取って試合を制した。
5勝1敗としてロコ・ソラーレは首位でのプレーオフ進出に一歩前進。中部電力はこの日チーム広島を下した北海道銀行、LS北見に勝利したフィロシーク青森、試合のなかったSC軽井沢クラブと並ぶ4勝2敗となっている。
■PO進出4チームが決定
男子はこの日、各チーム最大2試合を行うスケジュールとなった。9時開始の競技13では、コンサドーレが宮城CAを下して6勝1敗に。北見協会は第9エンドの3得点で札幌国際大学を突き放し、5勝目をゲットした。札幌国際大学は3勝3敗であとがなくなり、この時点でコンサドーレのプレーオフ進出が決まった。
18時スタートの競技15では、6連勝ですでに突破を決めているSC軽井沢クラブがチーム市村と対戦した。SC軽井沢クラブは第2エンドに3点のビッグエンド。しかし第3エンドで2点を取られ、第4エンドでも2点のスチールを許して逆転された。それでも、第5エンドからは4連続で得点を重ね、8-4となった第8エンド終了時点でチーム市村がコンシード。7連勝を決めた。
6勝1敗のコンサドーレ、5勝1敗の北見協会による対戦は接戦に。6-4の2点リードで第10エンドを迎えた北見協会が、相手に1点を与える形で逃げ切った。6勝目を挙げるとともに、プレーオフ進出を確定させている。4勝2敗のTM Karuizawa、3勝3敗の札幌国際大学の試合は6-2でTM Karuizawaに軍配。TM Karuizawaはプレーオフ進出の4位以上が確定した。
大会5日目の試合結果は、以下の通り。
▼競技13 男子
- TM Karuizawa 10-2 岡山CA
- 北見協会 7-4 札幌国際大学
- チーム市村 4-8 チーム荻原
- コンサドーレ 10-6 宮城CA
▼競技14 女子
- LS北見 1-11 フィロシーク青森
- 中部電力 6-8 LOCOSOLARE
- 東京都協会 7-2 青森CA
- チーム広島 1-12 北海道銀行
▼競技15 男子
- チーム市村 4-8 SC軽井沢クラブ
- 宮城CA 9-5 岡山CA
- コンサドーレ 5-6 北見協会
- 札幌国際大学 2-6 TM Karuizawa
大会6日目の2月3日は予選リーグ最終日。女子4試合、男子8試合が予定されている。
■大会日程
- 1月29日~2月3日:予選リーグ
- 2月4日:プレーオフ・準決勝
- 2月5日:決勝・閉会式・表彰式