現地時間の2月22日、『2020年グランドスラム・デュッセルドルフ』がドイツのデュッセルドルフで2日目を迎えた。2日目も、行われた4階級中3階級で、日本勢が金メダルを獲得した。男子73キロ級の大野将平 (旭化成)、女子63キロ級の田代未来 (コマツ)、そして同70キロ級の新井千鶴 (三井住友海上火災保険)の3人が優勝を果たした。
今大会の成績で、Tokyo2020(東京五輪)の日本代表の大半が決まると見られている。2日目も、日本勢の躍進が目立った。
リオ五輪で金メダリストの大野将平は、男子73キロ級で優勝を果たした。シードで2回戦から出場した大野は、準決勝まで1本勝ちと相手の反則負けが続き、危なげなく勝ち進む。準決勝では、スウェーデンの世界4位トミー・マシアスと対戦し、相手の足技をすかした後、きれいな背負い投げで1本勝ち。決勝では、在日3世で、リオ五輪韓国代表の安昌林と対戦。世界11位を相手に、技ありの優勢勝ちで優勝を決めた。
男子81キロ級の永瀬貴規 (旭化成)は、大会初戦の2回戦でジョージアの選手に敗れ、敗退した。
女子63キロ級の田代未来は、初戦の2回戦で米国のハンナ・マルティンを相手に苦しみ、技ありの優勢勝ちで3回戦に進む。それ以降は、準決勝まで1本勝ちで危なげなく勝ち進む。決勝では、リオ五輪金メダリストで、世界2位のティナ・トルステニャクと対戦。スロベニアの強豪を相手に、2度の技ありを決め、優勝した。
女子70キロ級の新井千鶴は、準々決勝まで危なげ勝ち進む。準々決勝では、ドイツの世界ランク14位、ジョヴァンナ・スコッシマッロと技ありを取り合う展開。終盤、新井が足技の掛け合いから、技ありを取り、ベスト4入りを果たした。準決勝ではフランスの選手に1本勝ちを収め、決勝ではベルギーのウィレムス・ガブリエラと対戦。互いに決め手がない膠着した展開から、最後は新井が技ありを取り、優勢勝ちで優勝を果たした。
これらの結果を受けて、27日の強化委員会の会議の後に内定決定者が発表される。