【陸上】2022オレゴン第4日:ゴティトム・ゲブレシラシェが女子マラソン優勝、松田瑞生は入賞に惜しくも届かず9位

第18回世界陸上競技選手権大会「世界陸上2022オレゴン」は現地時間7月18日早朝から女子マラソン決勝を実施。エチオピアのゴティトム・ゲブレシラシェが2時間18分11秒で制した。日本から出場の松田瑞生は9位だった。

2 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(2022 Getty Images)

日本からは松田瑞生(ダイハツ)が唯一の出場。一山麻緒(資生堂)と新谷仁美(積水化学)は、新型コロナウイルス(COVID-19)陽性判定により欠場となった。

レースは最初の5kmを16分10秒で入るなど、序盤からハイペースで推移。先頭集団は8選手に絞られると、中盤以降はゴティトム・ゲブレシラシェ(エチオピア)とジュディス・ジェプタム・コリル(ケニア)のマッチレースとなる。残り2km付近でゲブレシラシェが前に出ると、2時間18分11秒の大会新記録で優勝した。

松田はハイペースの先頭集団には付き合わず、ほぼイーブンペースでレースを展開。後半に追い上げを見せ、入賞圏内の8位に肉薄するがわずか15秒届かず。それでも世界選手権の日本人最高記録を更新する2時間23分49秒をマークし、9位でフィニッシュした。

松田はレース後、日本陸上競技連盟を通じ以下のコメントを残している。

「(たくさんの方の支えとサポートがあって、今回、このスタートラインに立てた。その恩返しとして感謝の気持ちで走りきりたかったが、期待に応える走りができず、申し訳ない気持ちでいっぱいである。(序盤からハイペースとなったレース展開は)前半から、ただただ「自分には力がないな」と感じるレースだった。レース展開に対応していきたいと思っていたので、特にプランは立てず、前半も、中盤も、後半も、最初からすべて全力で行った。
すべて1人の(単独走)のレースで、1人を抜いても1人がついてくる感じ。ついてくる人の後ろにつくと、どんどんペースが下がっていくだけだと思ったので、とにかく行けるところまで攻めていこうと全力を尽くした。
体調は、合宿の後半に少し崩れた部分があったので、練習も含めてのすべてが世界陸上だなと思ったし、やっぱりマラソンは練習ができてこそのレースだと感じた。
スタートラインに立つにあたっては、不安がないといえば嘘になる状態だったが、それが自分の実力だと認めているし、どんなレースになっても後悔はないと覚悟を持ってスタートラインに立った。今回、レースに出させてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
(そのなかでレースは、きちんとまとめているのでは? との問いに対して)自分のなかでは全く歯が立たなかったと思っている。
(新型コロナウイルス陽性で他の2選手が欠場したことについては)出られなかった選手の悔しさというのは、一番私が分かっていると思う。そのすべての選手の気持ちを背に走った。8位の選手に追いつけなかったのは、前だけを見据えて1つでも前に、1秒でも前にと思って走っていたのであれが全力。順位は把握していたが、ずっと全力だったので、ラストの脚が残っていなかった。私は、世界の舞台に立てない悔しさと、世界の舞台に立つプレッシャーと責任感のどちらも経験させていただいている。一番私が悔しさというものをわかっていると思う。この悔しさを糧にまた、次、この舞台に戻っていて、結果を残せるように一から頑張っていきたい。」

■オレゴン2022世界陸上日本代表選手

男子

100m

  • サニブラウンアブデルハキーム
  • 坂井隆一郎(初)

200m

  • 上山紘輝(初)
  • 小池祐貴
  • 飯塚翔太

400m

  • 佐藤風雅(初)
  • 川端魁人(初)
  • ウォルシュジュリアン

5000m

  • 遠藤日向(初)

10000m

  • 田澤廉(初)
  • 伊藤達彦(初)

マラソン

  • 鈴木健吾(初)
  • 星岳(初)
  • 西山雄介(初)

3000m障害物

  • 三浦龍司(初)
  • 青木涼真(初)
  • 山口浩勢(初)

110mハードル

  • 泉谷駿介
  • 村竹ラシッド(初)
  • 石川周平(初)

400mハードル

  • 黒川和樹(初)
  • 岸本鷹幸

走高跳

  • 真野友博(初)
  • 赤松諒一(初)

棒高跳

  • 山本聖途

走幅跳

  • 橋岡優輝
  • 山川夏輝(初)

やり投

  • ディーン元気(初)
  • 小椋健司(初)

4×100mリレー

  • サニブラウンアブデルハキーム
  • 坂井隆一郎
  • 上山紘輝
  • 小池祐貴
  • 栁田大輝(初)
  • 鈴木涼太(初)

4×400mリレー

  • 佐藤風雅
  • 川端魁人
  • ウォルシュジュリアン
  • 中島佑気ジョセフ(初)
  • 岩崎立来(初)
  • 河内光起

20km競歩

  • 池田向希
  • 高橋英輝
  • 住所大翔(初)
  • 山西利和

35km競歩

  • 川野将虎(初)
  • 松永大介
  • 野田明宏

女子

800m

  • 田中希実

1500m

  • 田中希実
  • 卜部蘭(初)

5000m

  • 田中希実
  • 廣中璃梨佳(初)
  • 萩谷楓(初)

10000m

  • 廣中璃梨佳
  • 五島莉乃(初)
  • 小林成美(初)

マラソン

  • 一山麻緒(初)
  • 松田瑞生
  • 新谷仁美

3000m障害物

  • 山中柚乃(初)
  • 吉村玲美

100mハードル

  • 福部真子(初)
  • 青木益未(初)

走幅跳

  • 秦澄美鈴(初)

やり投

  • 北口榛花
  • 上田百寧(初)
  • 武本紗栄(初)

4×100mリレー

  • 青木益未
  • 君嶋愛梨沙(初)
  • 兒玉芽生(初)
  • 御家瀬緑(初)
  • 青山華依(初)

20km競歩

  • 藤井菜々子
  • 岡田久美子

35km競歩

  • 園田世玲奈(初)

男女混合

4×400mリレー

  • 中島佑気ジョセフ
  • 岩崎立来
  • 河内光起
  • 松本奈菜子
  • 小林茉由(初)
  • 久保山晴菜(初)
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