8月19日（土）、ハンガリー・ブダペストを舞台に世界陸上競技選手権2023が開幕する。27日（日）の最終日まで、陸上競技49種目において熱戦が繰り広げられる。
来夏のパリ2024オリンピックにつながる今大会では、参加標準記録の達成を見据え、あるいはワールドアスレティックス（世界陸連）のランキングスコア獲得を目指し、選手たちは最高のパフォーマンスを目標とすることに余念がない。
日本代表選手団からは、男子400mの佐藤拳太郎、女子やり投の北口榛花（はるか）を主将として、過去最多規模の総勢76名（男子48名、女子28名）が出場する予定だ。「各選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備していこう」と佐藤らは日本代表選手の面々に呼びかけた。
多くの日本代表選手の活躍が期待されるが、今回Olympics.comでは、女子日本代表の中から注目の選手を紹介したい。
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陸上競技 | 世界陸上 2023 | ブダペスト

世界陸上2023注目の女子日本代表選手

世界陸上競技選手権2023：注目の女子日本代表選手

東京五輪のマラソン女子日本代表をめぐる争いは、3月8日に行われる名古屋ウィメンズマラソンがいよいよ最終レースとなる。前田穂南、鈴木亜由子に続く3人目の代表枠に入るのは、現時点で第一候補の松田瑞生（みずき）か、それとも松田の記録を超えるランナーが現れるのか。

東京2020 | オリンピック競技大会

左から安藤友香、福士加代子、一山麻緒、前田彩里。有力選手たちが3人目の日本代表の座を狙う

名古屋ウィメンズマラソンの見どころ：東京五輪マラソン女子日本代表争いは最終章。松田瑞生の記録を超えるランナーは現れるのか？

松田瑞希（みずき）は残り一枠となる東京五輪代表の座に王手をかけている。2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ（MGC）で4位に終わったものの、1月26日の大阪国際女子マラソンで、日本歴代6位の2時間21分47秒の記録を打ち立てて優勝。3月8日の名古屋ウィメンズマラソンでこのタイムを上回る選手が現れなければ、夢の舞台への切符を手にできる。その明るい性格、そして母との絆にスポットライトを当てる。

Mizuki MATSUDA / 松田瑞生

マラソンに転向する前はトラック競技で活躍。2017年には日本陸上競技選手権の10000Mで優勝を果たしている

【アスリートの原点】松田瑞生：柔道とバスケットボールを経て陸上競技の世界へ。ストイックな「腹筋女王」を支えるのは鍼灸師の母

日本はオリンピックの女子マラソンにおいて、1992年から2004年まで4大会連続でメダルを獲得している。2020年の東京五輪でめざすはもちろん、4大会ぶりの「マラソン王国」復活だ。ベテランから若手までそろうトップランナーたちが、3枠の出場権をめぐるサバイバルに挑んでいる。

松田瑞生は1995年5月31日生まれ。初マラソンとして臨んだ2018年の大阪国際女子マラソンで初優勝を果たした

東京五輪で3大会ぶりのメダルを狙う女子マラソン。高橋尚子や野口みずきに続くのは誰だ？

2018年1月に行われた「第37回大阪国際女子マラソン」。2020年の東京五輪代表選考会にあたる「マラソン・グランドチャンピオンシップ（MGC）」の出場権を懸けたこのレースを制したのは、笑顔が眩しい22歳（当時）の“小さな巨人”だった。笑顔でゴールテープを切ったその瞬間、東京五輪マラソン代表選手の有力候補として、松田瑞生の名は全国に知れ渡った。
身長158cmの彼女は、決して長距離に向いているわけではない小柄な体型だ。ただ、それを支える強靭な武器を持っている。それは“バキバキ”に割れた男子顔負けの腹筋。「腹筋女王」「腹筋ガール」などの別名を持つほど、松田のトレードマークにもなったこの腹筋は、高校時代から鍛え続けてきたもの。走るときに身体を反る癖があったため、体幹強化に取り組んできたことが、今では松田の力強い走りを支えるひとつの強みとなっている。強靭な体幹があれば、強風が吹いても身体の軸はふらつかない。今でも毎日10種類ほどの腹筋のトレーニングを、1時間かけて最低500回は行うという松田は、まさに“努力”の人でもある。
開花した“走りの才能”
松田瑞生は、1995年5月31日に大阪府大阪市に生まれた。小学生のときは柔道をやっていたという松田。「ヤワラちゃん（柔道・谷亮子選手）になりたい」と言い出した妹がきっかけとなり、姉とともに三姉妹で柔道を習うことに。その一方で、走ることが好きだった彼女は、地域のマラソン大会に出ては優勝していたという。そのころから、走りの才能の芽は出ていたのかもしれない。彼女の中では、自然とマラソン選手になってオリンピックに出ることが夢になっていた。
松田が本格的に陸上を始めたのは、中学2年生のときだ。バスケットボール部の主将だった姉の影響もあり、1年間はバスケを経験。2000年シドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子への憧れもあり、2年生で陸上部へ入部。そして、松田はその才能をいきなり開花させる。初めて出場した大阪市内の大会でいきなり優勝し、その後、全国大会に出場するほどの実力を発揮した。
高校は名門大阪薫英女学院に進学。すでに突出した実力を持っていた松田は、1年生のときからエースとなり、３年間全国高校駅伝に出場した。2年生のときには区間賞も獲得している。そのころからマラソンに挑戦するため、自主練習に力を入れるようになった。監督に内緒で、実家の近くのジムに通い、練習量を補う――その練習は深夜まで続き、当時の監督から止められるほど、ハードなものだったようだ。“シックスパック”に割れた腹筋はこの頃からだという。抜きん出た才能は監督の折り紙つきだったが、松田は練習を怠らなかった。

笑顔が眩しい“小さな巨人”、松田瑞生選手

松田瑞生：難波の“小さな巨人”、初めての五輪への挑戦

オリンピックマラソンのメダルにしばらく見放されている状況から、日本陸上競技連盟は東京五輪に向けた強化とリンクした新たな選考方法を導入した。選考レースで好タイムを残しても代表に選ばれない、といったアンフェアな人選の可能性はぐっと減った。東京五輪でのメダル獲得を見据えて導入された、新たな選考方法について紹介する。

2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得した野口みずき。以降、日本のマラソン界はメダルから遠ざかっている

東京五輪のマラソン日本代表は新たな選考方法MGCを採用。第一関門を突破しなければ、選考の舞台には立てない

古代ギリシャの故事に由来するマラソン競技。1908年ロンドン五輪で42.195キロという現状の距離が採用され、1964年東京五輪では円谷幸吉が銅メダルを獲得した。公平を期すため、マラソンコースを決めるには厳密なルールが存在する。名所をめぐる2020年東京五輪では、どんなレースが繰り広げられることになるのだろうか。

マラソンは1896年のアテネ五輪から採用。写真は本番のコースを練習で走る選手たち

約2時間の間に繰り広げられるドラマ。なぜマラソンのコースは42.195キロになったのか？

アメリカ合衆国

シモーネ

Simone Biles - Olympics.com

スウェーデン

Armand

Armand Duplantis - Olympics.com

ミカエラ

Mikaela SHIFFRIN

Ilia

Ilia Malinin - Olympics.com

Mizuki MATSUDA / 松田 瑞生

Mizuki / 瑞生

第1回開催はドイツが東西に分断されていた1974年。ベルリンマラソンは2024年大会で50回の節目を迎える。毎年9月の最終日曜日に開催されるレース。今年の開催日は9月29日となっている。現地時間では朝8時50分（Handbiker Elite）に最初の号砲。ランナーは9時15分に最初の組がスタートする。現地（CEST:中央ヨーロッパ夏時間）と日本の時差は7時間。日本時間では16時前後となる。
大会公式サイト：BMW Berlin Marathon 2024
放送予定
9月29日（日）16:00-19:00［LIVE］
- 地上波：未定
- BS/CS：CSテレ朝チャンネル1
- ネット：スカパー！

陸上競技 | BMWベルリンマラソン2024

2022 BMW Berlin-Marathon

ベルリンマラソン2024丨日本時間何時から？日程・スタート時間

ドイツの首都ベルリンの市街地を巡るベルリンマラソンが9月29日に開催される。2024年は第50回記念大会となる。平坦なコースで好タイムが期待されることでも知られており、2022年にはエリウド・キプチョゲ（ケニア）が当時の世界記録となる2時間1分9秒を記録。また今年1月に前田穂南が19年ぶりに更新するまで女子日本記録だった野口みずき氏の2時間19分12秒も、ベルリンマラソンで記録されたものだった。
ここではベルリンマラソンの放送予定を紹介する。
大会公式サイト：BMW Berlin Marathon 2024
放送予定
9月29日（日）16:00-19:00
- 地上波：未定
- BS/CS：CSテレ朝チャンネル1
- ネット：スカパー！

2023 BMW Berlin-Marathon

ベルリンマラソン2024丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信

アボット・ワールドマラソンメジャーズ（AbbottWMM）のひとつであり、1974年の誕生からちょうど50年のメモリアルイヤーを迎えるベルリンマラソン（英名：BMW Berlin Marathon 2024）が、現地時間9月29日にドイツの首都中心部を巡る42.195kmのマラソンコースにて行われる。
記念すべき2024年エディションのベルリンマラソンには、日本の松田瑞生がエリートランナーとして出場するだけでなく、120を超える国と地域より55,000人もの市民ランナーがエントリーしている。また、レース当日の観戦客は100万人もの大数が見込まれている。
世界のマラソン大会でも、ベルリンマラソンが世界的に一際高い人気を誇る理由のひとつには、その特徴的なコースにあると言えるだろう。ベルリンマラソンでは、これまで合計13度ものワールドレコードが誕生しており、とくに前回エディションの2023年には、パリ2024女子マラソンで銀メダリストに輝くティギスト・アセファ（エチオピア）が2時間11分53秒という世界記録を打ち立て、グローバルな話題になったことも記憶に新しい。すなわち、記録更新を狙うランナーたちにとってベルリンは、一度は走ってみたい憧れの舞台であるのだ。
さっそく、ベルリンマラソンのコースの特徴を探ってみよう。
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BERLIN, GERMANY - SEPTEMBER 24: Runners passing through the Siegessaeule during the 2023 BMW Berlin-Marathon on September 24, 2023 in Berlin, Germany. (Photo by Luciano Lima/Getty Images)

Runners passing through the Siegessaeule during the 2023 BMW Berlin-Marathon on September 24, 2023 in Berlin, Germany.

ベルリンマラソン2024丨コースの特徴は？

アボット・ワールドマラソンメジャーズ（AbbottWMM）のひとつであり、2024年エディションで記念すべき50回目の開催を迎えるベルリンマラソン（英名：BMW Berlin Marathon 2024）が、現地時間9月29日にドイツの首都の中心地を巡る42.195kmのマラソンコースにて行われる。
ベルリンマラソン2024には、世界陸上選手権大会オレゴン2022とブダペスト2023の2大会連続でマラソン日本代表を務めた松田瑞生（写真上中央）が、アフリカ勢に混じってエリートランナー枠より出場することが発表されており、自身がもつパーソナルベストの更新となるか注目される。
ここでは、ベルリンマラソン2024のエリート枠から出場する選手を一覧にして紹介しよう。
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BUDAPEST, HUNGARY - AUGUST 26: Lonah Chemtai Salpeter of Team Israel and Mizuki Matsuda of Team Japan compete in Women's Marathon during day eight of the World Athletics Championships Budapest 2023 at Heroes' Square on August 26, 2023 in Budapest, Hungary. (Photo by Christian Petersen/Getty Images for World Athletics)

Lonah Chemtai Salpeter of Team Israel and Mizuki Matsuda of Team Japan compete in Women's Marathon during day eight of the World Athletics Championships Budapest 2023 at Heroes' Square on August 26, 2023 in Budapest, Hungary.

ベルリンマラソン2024丨出場選手・招待選手・ペースメーカー・エントリーリスト

およそ19年ぶりに、女子マラソンのナショナルレコードが塗り替えられた！
1月28日、ヤンマースタジアム長居（大阪府大阪市）を発着とする国際マラソンコース（ワールドアスレティックス=WA認証）において、第43回大阪国際女子マラソン（英名：2024 Osaka Women's Marathon）が開催され、Tokyo2020で日本代表を務めた前田穂南がタイム2時間18分59秒で、日本勢トップかつ全体2位となる順位でゴールした。これにより前田は、アテネ2004女子マラソン金メダリストである野口みずきさんが2005年のベルリンマラソンで打ち立てた日本記録（2時間19分12秒）を上回り、日本の新記録樹立という快挙を成し遂げた。
大阪国際女子マラソン2024は、開幕まで半年を切ったパリ2024マラソン女子の日本代表の最後の枠を選考する「マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）ファイナルチャレンジ」の大会のひとつして認定されている。

パリ2024 | オリンピック競技大会

大阪国際女子マラソン2024／記念撮影に応じる前田穂南

前田穂南、新記録樹立でパリへ大きく前進！ 丨大阪国際女子マラソン2024

第43回大阪国際女子マラソンが、1月28日に行われる。パリ2024オリンピックマラソン女子日本代表残り1枠を懸けた「MGCファイナルチャレンジ」の1つとなる同大会は、12時15分号砲だ。

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大阪国際女子マラソン2024丨何時から？日程・スタート時間

パリ2024オリンピックマラソン女子日本代表残り1枠を懸けた「MGCファイナルチャレンジ」の1レースとなる第43回大阪国際女子マラソンが、1月28日に行われる。ここでは放送予定を紹介する。

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大阪国際女子マラソン2024丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信

パリ2024オリンピックマラソン女子日本代表残り1枠を懸けた「MGCファイナルチャレンジ」の1レースとなる第43回大阪国際女子マラソンが、1月28日に行われる。ここでは出場選手を紹介する。

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大阪国際女子マラソン2024丨出場選手・招待選手・ペースメーカー・エントリーリスト

日本陸上競技連盟は3月27日に理事会を実施し、「ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会」に派遣するマラソン日本代表選手を決定した。
世界陸上は8月19日から27日にかけ、ハンガリー・ブタペストで開催。女子マラソンは8日目の26日、男子マラソンは最終日の27日に行われる。
世界陸上男女マラソン日本代表選手は以下の通り。

EUGENE, OREGON - JULY 18: Mizuki Matsuda of Team Japan competes in the Women's Marathon on day four of the World Athletics Championships Oregon22 at Hayward Field on July 18, 2022 in Eugene, Oregon. (Photo by Steph Chambers/Getty Images)

Mizuki MATSUDA / 松田瑞生

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