バレーボールネーションズリーグ2023第1週・名古屋大会の4試合を3勝1敗で終えたバレーボール日本女子代表「火の鳥NIPPON」。第2週が6月13日〜18日の日程で開催される。
この大会は世界のトップ16チームが参加して行われ、予選ラウンドとして16チームが3週間にわたってそれぞれ12試合(1週間で4試合)を行い、上位8チームが決勝トーナメントに進出する。
5月30日~6月4日に行われた第1週で、日本女子代表チームはキャプテンの古賀(西田)紗理那らの活躍により、ドミニカ共和国代表(3-1)、クロアチア代表(3-0)、ブルガリア代表(3-0)に勝利し、4戦目の中華人民共和国代表には0-3に敗れて3勝1敗。全体の6位で第2週を迎える。
6月13日に始まる第2週では、6月14日にセルビア代表、6月15日に大韓民国代表、6月16日にドイツ代表戦、そして6月17日にはアメリカ合衆国代表と対戦する。日本女子が戦いを繰り広げるのはブラジルの首都ブラジリア。第1週はコンディション不良のために欠場した石川真佑の出場が見込まれ、ますます白熱した1週間となることが予想される。第2週の日本女子代表チームの対戦相手について見てみよう。
第2週・ブラジル大会、日本女子代表の対戦チームは?
6月14日 21:00(日本時間 翌9:00)〜セルビア代表戦
- 世界ランキング5位(2023年6月8日付)
2022年のバレーボールネーションズリーグで3位に輝き、同年の世界選手権では大会2連覇を達成し、世界ランキング1位で今回の大会に挑んだセルビア代表。昨年大会の予選リーグでは12試合中4試合を落とすにとどまったセルビア代表だが、今年は、東京2020オリンピック金メダルのアメリカ合衆国代表チームとの試合を皮切りに、開幕4連敗という状況に直面している。クラブチームでの試合や休養を理由にまだ代表チームに参加していない選手がいるとはいえ、世界王者がどう仕切り直して、第2週をスタートさせるのかは興味深い。そして日本はそれにどう対応するのか。
オランダ、トルコ代表監督を歴任したジョバンニ・グイデッティ監督が今年新たにセルビア代表監督に就任し、采配を振る。
最も注目される選手として2022年世界選手権で最優秀選手(MVP)に輝いたティヤナ・ボシュコビッチ(オポジット)が挙げられるが、第1週には参加していない(第1週ではオポジットでキャプテンのアナ・ビエリツァが活躍した)。また、クラブチームでの活動のために参加が遅れている38歳のマーヤ・オグニェノビッチ(セッター)は、オリンピックで2度(リオ2016、東京2020)メダルを手にしたベテラン選手としてチームに貢献することが予想される。
6月15日 17:30(日本時間 翌5:30)〜大韓民国代表戦
- 世界ランキング26位(2023年6月8日付)
東京2020オリンピックで惜しくもメダルを逃して以降、キム・ヨンギョンをはじめとするトップ選手数名が代表から引退した大韓民国代表チーム。チーム再建の過程にある同チームは、昨年大会で12試合中1勝をあげることができずに戦いを終えた。
しかし今年は、オリンピック3大会に出場し、ロンドン2012の最多得点・最優秀選手(MVP)のキムがコーチ陣に加わってチームをサポートする。
第1週の4戦すべてでストレート負けを喫するなど苦戦しているが、注目選手のひとり、キャプテンのパク・チョンア(アウトサイドヒッター)がチームの頼れる存在として代表メンバーを率いる。
6月16日 14:00(日本時間 翌2:00)〜ドイツ代表戦
- 世界ランキング12位(2023年6月8日付)
火の鳥NIPPONにとって3戦目は、日本代表と同様に第1週で3勝を挙げたドイツ代表チーム。今年のバレーボールネーションズリーグに選出されている30選手のうち、半数が代表初選出という顔ぶれの同チームは、若手とベテランが入り混じったチームで上位進出を目指す。
注目選手は、アウトサイド・ヒッターのハナ・オルトマンや、キャプテンでリベロのアナ・ポガニー。6月2日に行われた中華人民共和国代表戦では、結果0-3で敗れたものの、オルトマンは高さのある強豪チームから19得点を奪ったほか、第1週4試合でのサーブ成功率は18.18%で、全チーム合わせてトップに立っている。
6月17日 17:30(日本時間 翌5:30)〜アメリカ合衆国代表戦
- 世界ランキング2位(2023年6月8日付)
日本代表にとって第2週の山場は、4戦目のアメリカ合衆国代表との試合だ。東京2020で金メダルを獲得した同チームは、第1週の初戦でセルビア代表を倒して以来、イタリア、大韓民国、トルコと戦い、4連勝をあげて2週目に突入する。
注目選手は、東京2020金メダルを獲得し最優秀選手(MVP)に選ばれたジョーダン・ラーソン(アウトサイド・ヒッター)、ジョーダン・トンプソン(オポジット)、アンドレア・ドルーズ(オポジット)。中でもドルーズは前回大会優勝のセルビアとの初戦で25得点を挙げる活躍で勝利に貢献した(これに続いたのがアウトサイド・ヒッターで初出場のエイブリー・スキナー。19得点)。2人のジョーダンは第1週には参加せず、2週目から出場するとみられている。
日本女子代表は昨年大会の第1週で同国チームを3-0で下したが、パリ2024オリンピックを来年に控えた今年はどんな戦いが待ち受けているのか。乞うご期待!
女子第2週のグループ分け
女子の第2週は6月13日〜18日の日程で、グループ1の試合がホンコン・チャイナで、グループ2がブラジルで開催される。
※カッコ内は2023年6月8日付の世界ランキング
グループ1・ホンコン・チャイナ大会
- ブルガリア(16)
- カナダ(14)
- 中華人民共和国(3)
- ドミニカ共和国(10)
- イタリア(4)
- オランダ(13)
- ポーランド(8)
- トルコ(6)
グループ2・ブラジル大会
- ブラジル(1)
- クロアチア(30)
- ドイツ(12)
- 日本(7)
- 大韓民国(26)
- セルビア(5)
- タイ(15)
- アメリカ合衆国(2)
バレーボールネーションズリーグ2023の日程・開催地
女子
2023年5月30日〜6月4日 第1週女子
- トルコ・アンタルヤ
- 日本・名古屋
2023年6月13日〜18日 第2週女子
- ホンコン・チャイナ
- ブラジル・ブラジリア
2023年6月27日〜7月2日 第3週女子
- 大韓民国・水原
- タイ・バンコク
2023年7月12日~16日決勝トーナメント
- アメリカ合衆国・アーリントン
男子
2023年6月6日〜11日 第1週男子
- カナダ・オタワ
- 日本・名古屋
2023年6月20日〜25日 第2週男子
- オランダ・ロッテルダム
- フランス・オルレアン
2023年7月4日〜9日 第3週男子
- アメリカ合衆国・アナハイム
- フィリピン・パサイ
2023年7月19日~23日 決勝トーナメント
- ポーランド・グダニスク