パリ2024オリンピックのチケット抽選に登録しよう!
(締め切りは1月31日)
東京体育館(東京都渋谷区)で開催された「天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(全日本卓球2023)」は1月29日に大会7日目となる最終日を迎え、男女シングルスの準決勝および決勝を行った。ここでは、男子シングルスの結果を紹介する。
関連記事:
■戸上、激闘を制して2連覇
この日の午前、シングルス準決勝2試合が行われ、前回王者で今大会第1シードから出場している戸上隼輔は、篠塚大登と対戦し、フルセットにもつれ込む激闘の末、ゲームカウント4−3(8−11、6−11、11−3、11−8、11−7、7−11、11−4)で制し、2年連続での決勝進出を決めた。
そして、決勝では、Tokyo2020男子団体銅メダルを獲得し、日本のエースとして世界から注目を集める張本智和と激突する。張本は、準決勝もう一試合で曽根翔を4−1(13−11、11−7、11−6、9−11、11−8)で破り、決勝へと駒を進めていた。
最初にゲームを奪ったのは、戸上だった。第1ゲーム(11−8)を戸上が先制すると、ギアを入れ直した張本が第2ゲームで奪い返す(10−12)。シーソーゲームの様相を見せていた日本一決定戦は、とくに第3ゲームではそれが顕著だった。デュースに並び、一進一退の攻防が続く混戦の末、戸上が17-15でこのゲームを奪い、第4ゲームも連取(11−6)して、張本を突き放す。一方の張本も、ダブルスと合わせた3冠のかかるエースの意地で、第5ゲームを取り返す(7−11)。しかし、戸上の勢いは衰えることなく、第6ゲームを11−4で張本を沈め、最終的にゲームカウント4−2で、戸上が全日本2連覇という快挙を成し遂げた。
テレビ東京によると、優勝決定後のインタビューで、プロレス好きを公言している戸上は、「みなさん、元気ですか!!!」と、2022年10月に他界したアントニオ猪木さんのお決まりフレーズのひとつで会場を盛り上げ、「すいません。僕、プロレスが大好きで、どうしても優勝して皆さんにこのフレーズを言いたかった」と、お茶目な一面を覗かせた。
さらに、戸上は今大会の優勝により、パリ2024の男子シングルス日本代表選考ポイントランキングで、大きなランクアップが見込まれている。開幕まで1年半と迫ったフランスでのオリンピックに向けて、戸上は「オリンピックを意識したときに、(過去の)全日本を獲っている選手が非常に多い。本当に世界を次に見据えて調整していきたい」と、意気込みを語っている。
■全日本卓球選手権について
大会名称は天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会。この期間では一般の部に加えてジュニアの部も開催される。会場は東京都渋谷区の東京体育館。
1回戦からトーナメント形式で行われ、男女シングルスの3回戦までは11ポイント5ゲームマッチ、スーパーシードの選手が登場する4回戦(ラウンド64)以降は11ポイント7ゲームマッチで争われる。そのほかの種目はすべて11ポイント5ゲームマッチで行う。
今大会はパリ2024オリンピック選考対象大会でもある。現在指定されている選考対象14大会のうち、2023年の全日本卓球選手権は6大会目。ここまでは女子シングルスで早田ひな、男子シングルスで張本智和がリードを広げ始めている。とはいえ、今大会以降は得られるポイントが増えるため、まだまだ確定にはほど遠い。
今大会で得られるポイントは最大で60。首位が入れ替わる可能性は低いが、2位以降が大きく入れ替わる可能性がある。優勝を目指すことはもちろんだが、パリ2024に向けて一つでも上のラウンドで終えることも重要になる。
順位ごとに得られるポイントは以下のとおり。
- 1位:60
- 2位:50
- 3位:40
- 4位:40
- 5位:25
- 6位:25
- 7位:25
- 8位:25
- ベスト16:10
- ベスト32:5
■日程
- 1月23日 混合ダブルス1回戦
- 1月24日 混合ダブルス2~4回戦、男女ダブルス1~3回戦
- 1月25日 男女シングルス1~3回戦、混合ダブルス準々決勝
- 1月26日 男女シングルス4回戦、男女ダブルス4回戦、混合ダブルス準決勝~決勝
- 1月27日 男女シングルス5~6回戦、男女ダブルス5回戦~準々決勝
- 1月28日 男女シングルス準々決勝、男女ダブルス準決勝~決勝
- 1月29日 男女シングルス準決勝~決勝
■放送予定
1月23日〜27日
- ネット:卓球TV(全試合ライブ配信)
- テレビ放送:未定
1月28日
1月29日
■出場選手
※各種目のスーパーシードのみ