「天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(全日本卓球2023)」が1月23日から29日までの7日間にわたって、東京体育館(東京都渋谷区)にて開催される。開幕まで1年半と迫ったパリ2024に向けて、男女シングルスの代表選考ポイントランキングが大きな注目を集めているが、ここでは2名でペアを組み、交互にラリーボールを打たなければならない卓球のダブルスに焦点を当て、全日本卓球2023に出場する男子・女子・混合ダブルスの注目ペアと見どころを紹介しよう。
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■女子ダブルス
全日本卓球2023の女子ダブルスには、合計98組、196名がエントリーしている。そのうち、スーパーシードに選出された16組は、4回戦(1月26日)から登場する。なかでも注目は、全日本4連覇中の "みまひな" こと、伊藤美誠/早田ひな(スターツ/日本生命)のペアだろう。パリ2024女子シングルス代表選考ポイントランキングでは、早田が1位、伊藤が2位と先頭を走るトップアスリートの組み合わせが、史上初となる5連覇という新たな金字塔を打ち立てることができるか注目だ。
みまひなの前に立ちはだかるのが、"かすみう" こと、平野美宇/石川佳純(木下グループ/全農)のTokyo2020オリンピックメダリストのコンビだ。2022年の全日本卓球では、準決勝で無念の棄権を余儀なくされた平野と石川が、1年越しのリベンジに燃える。
このほか、2023年1月上旬に行われた「世界卓球2023アジア大陸予選」に出場し、"みまひな"と共に、5月に行われる世界卓球2023(カタール・ドーハ)の出場権を獲得した "Wみゆう"こと、長﨑美柚/木原美悠(木下グループ/JOCエリートアカデミー・星槎)の成長著しい若手ペアの活躍にも期待したい。
■男子ダブルス
全日本卓球2023男子ダブルスには、計102組、204名の選手がエントリーしており、女子ダブルスと同様、16組にはスーパーシードが付与されており、26日の4回戦から出場する。
注目は、2022年の全日本卓球で初優勝を飾った宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)のペアだろう。世界卓球2023の出場権も獲得し、パリ2024を目指す将来有望な大学生コンビが、全日本で連覇を達成できるか目が離せそうにない。
そんな宇田/戸上の連覇に待ったをかけるのが、世界ランキング4位(2023年1月17日付)に立ち、その大躍進に世界の耳目を集める張本智和(IMG/BOBSON)と、森薗政崇(BOBSON)が組むペアだ。全日本卓球2022決勝では、宇田/戸上に逆転を許してしまった張本/森薗が、ふたたび決勝へと駒を進め、全日本の雪辱を果たすことができるのかーー。
■混合ダブルス
Tokyo2020卓球・混合ダブルスで、水谷隼/伊藤美誠のペアが、日本卓球史上初となるオリンピック金メダルを獲得したことは記憶に新しい。そんな注目の混合ダブルスには、84組、168名が全日本卓球2023の舞台に登場する予定で、うち8組にはスーパーシードが付与されており、2回戦(24日)から出場する予定だ。
注目は、前年の全日本で初優勝を飾った "はりひな" こと、張本智和/早田ひな(IMG/日本生命)と、2021年の世界ユースU19で優勝している篠塚大登/木原美悠(愛知工業大/JOCエリートアカデミー・星槎)の2ペアだ。
これら2組は、世界卓球2023の出場権を獲得しており、順当に勝ち上がれば準決勝(26日)で顔を合わせることになる。パリ2024選考ランキングで首位に立つ "はりひな" の2人がペアを組んだ混合ダブルスでは、どんな化学反応が起こるのか。あるいは若手ペアが新たな歴史を作るのか。世界卓球代表同士の対決に、世界が注目している。
また、混合ダブルスは、大会前半に競技スケジュールを終える予定で、準決勝および決勝は26日に行われる予定だ。