髙木美帆ら出場、スピードスケート2024/2025 ワールドカップなど主要国際大会の日程・開催地・日本選手

来季に控えるミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに向けて大きく飛躍するのは誰か。四大陸選手権からワールドカップ、世界選手権、さらには4年に1度のアジア競技大会まで、スピードスケート2024/2025シーズンの主な国際大会を紹介する。

2 執筆者 Olympics.com
Miho Takagi of Team Japan skates during the Women's 500m on day nine of the Beijing 2022 Winter Olympic Games at National Speed Skating Oval on February 13, 2022 in Beijing, China.
(2022 Getty Images)

イタリア北部の都市ミラノとコルティナダンペッツォで2026年2月に行われるミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック。4年に1度の冬季オリンピックを来季に控える2024/2025シーズンとなる今季は、昨シーズンに続き、ワールドカップの開幕戦が日本で実施される。その前には日本初上陸の四大陸選手権が青森県八戸市で行われ、世界各地からトップアスリートが集結する。

10月25日~27日に行われた全日本距離別選手権では、北京2022オリンピックでのメダル4個をはじめ通算7個のオリンピックメダルを獲得している30歳の髙木美帆が、女子1000m、1500m、3000mの3冠を達成し、1500mでは9連覇、1000mでは大会新記録で8連覇を達成。一方、21歳の堀川桃香が5000mで3連覇、マススタートで2連覇を果たし、女子500mでは21歳の吉田雪乃が初優勝を飾り、それぞれシーズンを気持ちよくスタートさせた。

男子では、28歳の新濱立也が1000mで国内最高記録で優勝し、500mと合わせて2冠。同じく28歳の一戸誠太郎が5000m、10000mを制覇、1500mでは23歳の野々村太陽が2季ぶりの優勝となった。また昨季のワールドカップ男子500mで年間優勝を果たした北京2022銅メダルの24歳、森重航は500mで新濱に続く2位。それぞれワールドカップ第1戦、第2戦および四大陸選手権のメンバーに選出され、今季の国際大会をスタートさせる。

スピードスケート、ワールドカップなど2024/2025シーズンの主な大会

今年はまず、「四大陸選手権」が11月15日〜17日の日程で日本で初開催され、ヨーロッパを除く、アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニアの4大陸のトップ選手が集結。強豪アメリカ合衆国やカナダの代表選手らの参戦が予定される。その翌週にはワールドカップが長野から幕を開け、ここに圧倒的な強さを誇るオランダ選手らが加わることになるだろう。

ワールドカップは全6戦が予定され、選手たちは開幕戦となる長野大会を皮切りに、中華人民共和国、カナダ、アメリカ合衆国、ポーランドを転戦し、オランダで最終戦を迎える。

その間には、年内に全日本スピードスケート選手権(12月13日〜15日)が行われ、年明けには、国際大会としてユニバーシティゲームズのほか、アジアの選手たちは4年に1度のアジア競技大会、ヨーロッパの選手たちは欧州選手権などに参戦。3月中旬には世界距離別選手権が予定され、オリンピックのプレシーズンを締めくくることになる。

スピードスケート、ワールドカップなど主要国際大会の日程2024/2025

  • 2024年11月15日〜17日 ISU四大陸スピードスケート選手権 八戸(日本)
  • 2024年11月22日〜24日 ISUワールドカップ・スピードスケート#1 長野(日本)
  • 2024年11月29日〜12月1日 ISUワールドカップ・スピードスケート#2 北京(中華人民共和国)
  • 2025年1月10日〜12日 ISU欧州スピードスケート選手権 ヘーレンフェーン(オランダ)
  • 2025年1月13日〜23日 FISU冬季ワールドユニバーシティゲームズ
  • 2025年1月24日〜26日 ISUワールドカップ・スピードスケート#3 カルガリー(カナダ)
  • 2025年1月31日〜2月2日 ISUワールドカップ・スピードスケート#4 ミルウォーキー(アメリカ合衆国)
  • 2025年2月7日〜14日 アジア競技大会
  • 2025年2月21日〜23日 ISUワールドカップ・スピードスケート#5 トマショフマゾウィエツキ(ポーランド)
  • 2025年2月28日〜3月2日 ISUワールドカップ・スピードスケート#6 ヘーレンフェーン(オランダ)
  • 2025年3月13日〜16日 ISU世界距離別スピードスケート選手権 ハーマル(ノルウェー)

スピードスケート日本代表選手

全日本距離別選手権を終えた10月27日、日本スケート連盟は四大陸選手権、ワールドカップ第1戦〜第2戦のメンバーを発表した(詳しくは連盟ウェブサイトにて)。

2025年 ISU四大陸スピードスケート選手権

男子日本派遣選手

  • 新濱立也
  • 野々村太陽
  • 一戸誠太郎
  • 笠原光太朗
  • 土屋陸
  • 佐々木翔夢
  • 森重航
  • 山田和哉
  • 松井大和
  • 山田将矢

女子日本派遣選手

  • 吉田雪乃
  • 髙木美帆
  • 堀川桃香
  • 野明花菜
  • 高橋侑花
  • 小坂凛
  • 稲川くるみ
  • 佐藤綾乃
  • 山根佳子
  • 新田恭子

ワールドカップ第1戦〜第2戦 派遣選手団

男子日本派遣選手

  • 新濱立也…500m、1000m
  • 森重航…500m
  • 倉坪克拓…500m
  • 松井大和…500m
  • 小島良太…500m(第1戦のみ)、1000m、1500m
  • 村上右磨…500m(第2戦のみ)
  • 野々村太陽…1000m、1500m
  • 山田将矢 v1000m
  • 軍司一冴…1000m
  • 一戸誠太郎…1500m、5000m、チームパシュート
  • 山田和哉…1500m
  • 土屋陸…1500m、5000m、チームパシュート
  • 佐々木翔夢…5000m、マススタート、チームパシュート
  • 蟻戸一永…5000m、マススタート(サブ)、チームパシュート(サブ)
  • 森野太陽…5000m
  • 笠原光太朗…マススタート、チームパシュート(サブ)

女子日本派遣選手

  • 吉田雪乃…500m、1000m
  • 稲川くるみ…500m
  • 山田梨央…500m、1000m、1500m
  • 山根佳子…500m
  • 髙木美帆…500m、1000m、1500m、3000m、チームパシュート
  • 堀川桃香…1500m、3000m、マススタート、チームパシュート
  • 小坂凛…1000m、1500m、マススタート(サブ)
  • 佐藤綾乃…1000m、1500m、3000m、チームパシュート
  • 高橋侑花…3000m、チームパシュート(サブ)
  • 新田恭子…3000m
  • 野明花菜…マススタート、チームパシュート(サブ)
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