ワールドアスレティックスが主催する陸上競技の世界最高峰シリーズ戦、ダイヤモンドリーグ(DL)2024は、4月に中華人民共和国アモイで開幕してから今回で第13戦を迎える。
8月30日にイタリア・ローマで行われる今大会では、男子7種目(100m、400m、5000m、走高跳、三段跳、砲丸投、円盤投)、女子7種目(200m、1500m、3000m障害、100mハードル、400mハードル、棒高跳、走幅跳)が実施され、レツィレ・テボゴ(ボツワナ)、クィンシー・ホール(アメリカ合衆国)、ハミシュ・カー(ニュージーランド)、フェイス・キピエゴン(ケニア)、ウィンフレッド・ヤビ(バーレーン)、ニーナ・ケネディ(オーストラリア)らパリ2024オリンピックの金メダリスト10人が出場する。
日本からは、田中希実(のぞみ)、サニブラウン・アブデル・ハキーム、秦澄美鈴(はた・すみれ)の3選手が出場する予定だ。ここでは、今大会の見どころを紹介しよう。
パリ2024オリンピックのメダリストたちが勢ぞろい
男子100mには、パリ2024で銀メダルを獲得したキシャン・トンプソン(ジャマイカ)、銅メダルのフレッド・カーリー(アメリカ合衆国)が出場する。同種目金メダリストのノア・ライルズ(アメリカ合衆国)の名前は出場者リストに見当たらないが、男子200mで金メダルに輝いたテボゴが名を連ねている。テボゴは、第11戦スイス・ローザンヌ大会、第12戦ポーランド・シレジア大会の200mで連勝しており、パリでは6位に終わった100mでは、今大会でリベンジを果たしたいところだろう。
日本からはサニブラウンが、今季3戦目のDL出場となる。パリ大会では、準決勝で9秒96を出し自己ベストを更新したものの決勝には進めず悔しい思いをした。DL第6戦ノルウェー・オスロ大会(5月30日)では2位、第7戦スウェーデン・ストックホルム大会(6月2日)では5位に入っており、今大会での活躍が期待される。
今大会に出場する注目の男子選手には、砲丸投でオリンピック3連覇のライアン・クルーザー(アメリカ合衆国)、400mのホール、走高跳のカー、円盤投のロージェ・ストナ(ジャマイカ)らパリ2024金メダリストの他、多くのメダリストが挙げられる。パリ大会の三段跳で銅メダルに輝いた、地元イタリアのアンディ・ディアス・エルナンデスの活躍も注目される。
また、女子1500mにはパリ2024金メダリストのキピエゴン、同銀メダリストのジェシカ・ハル(オーストラリア)らが出場する。東京2020では11位に終わっていたハルは、パリ大会で大躍進を果たした。
日本からは、田中希実が同種目へ今季DL3戦目の出場となる。パリ大会では、決勝進出を逃しており、東京2020で8位入賞を果たしていただけに悔しさが残った。パリ後は、第12戦ポーランド・シレジア大会(8月25日)に出場しており(8位、4分00秒34)、DL最終戦となるベルギー・ブリュッセル大会ファイナル(9月13日・14日)出場を目指す。
また、走幅跳には、DL2回目の出場となる秦澄美鈴が出場者リストに名を連ねている。パリ大会では予選26位に終わった秦だが、DLへ初めて出場した昨年9月の中華人民共和国・アモイ大会以上の記録(10位、6m20)を期待したい。
今大会に出場する女子選手では、3000m障害のヤビ、100mハードルのマサイ・ラッセル(アメリカ合衆国)、棒高跳のケネディ、走幅跳のタラ・デイヴィス=ウッドホール(アメリカ合衆国)らパリ2024金メダリストが大きく注目されるが、その他にも多くのメダリストたちがローマに集結する。
競技日程
8月30日(金)
以下、現地時間と括弧内が日本時間。
- 19:30(翌2:30)男子円盤投
- 19:48(翌2:48)女子三段跳
- 20:15(翌3:15)男子砲丸投
- 20:37(翌3:37)女子棒高跳
- 21:04(翌4:04)男子400m
- 21:15(翌4:15)女子100mハードル
- 21:20(翌4:20)男子走高跳
- 21:24(翌4:24)女子3000m障害
- 21:41(翌4:41)女子走幅跳
- 21:44(翌4:44)女子200m
- 22:04(翌5:04)男子5000m
- 22:28(翌5:28)女子400mハードル
- 22:37(翌5:37)女子1500m
- 22:52(翌5:52)男子100m