世界ダンススポーツ連盟(WDSF)が主催する2022年のブレイキン世界選手権には、昨年12月にフランス・パリで行われた前回大会の覇者BボーイVictor(アメリカ合衆国)やBガールAyumi(日本)をはじめ、50カ国以上からおよそ360人が集結し、世界の頂点を目指す。
パリ2024でオリンピック・デビューを果たすブレイキン競技において、日本は世界トップレベルのブレイカーを擁しており、Ayumiの他にも7月のワールドゲームズを制したBガールAmi(湯浅亜実)や、同大会で銅メダル、2018年のユースオリンピックで銅メダルを獲得したBボーイShigekix(半井重幸)らが今大会に出場する。
ブレイクダンスの名でも知られるブレイキンの世界選手権・ソウル大会の見どころや注目選手を詳しく見てみよう。
世界ブレイキン選手権、注目選手
Bボーイ
昨年の世界選手権で優勝し、世界トップのBボーイとして名を轟かせているVictorは、今大会で2連覇を狙う。現在28歳のVictorは、少しの間ブレイキンから離れて過ごした後、競技に復帰し、7月に米バーミンガムで行われたワールドゲームズでは、同じくアメリカ合衆国出身のBボーイJeffroとの決勝バトルを制して見事優勝を果たした。
同大会で準優勝となったJeffroのほか、前回大会で2位となったカナダのBボーイPhil Wizard、ワードゲームズで3位のShigekixも今年の世界選手権のエントリーリストに名を連ねており、上位争いを繰り広げることになるだろう。
Shigekixは国内外で数々の大会を制しており、2020年には最年少18歳で「レッドブルBC Oneワールドファイナル」で世界の頂点に立った。
日本からはこのほか、先日のBC Oneサイファージャパン2022を制したIssin(菱川一心)や、2016年に日本人として初めてBC Oneワールドファイナルで優勝し、2019年の世界選手権では準優勝を果たしたIssei(堀壱成)、全日本選手権で2大会連続表彰台に立ち、ワールドゲームズにも出場したTOA(俣野斗亜)など、計15人が参加。最年少となるのは2008年生まれのRa1On(窪田雷音)で、14歳の窪田は2022年度の強化選手に選ばれている。
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Bガール
2021年の世界選手権のBガール決勝はAyumiとAmiの日本人対決となり、2019年大会の覇者Amiを破ってAyumiが表彰台の頂点に立った。
Amiはワールドゲームズの決勝で、アメリカ合衆国のBガールSunnyとのバトルを制し、優勝。Sunnyは今大会でも上位に勝ち上がってくることが予想される。
また、ユースオリンピックで銅メダリストのBガールYellも注目のBガールのひとりだ。大韓民国出身のYellは同国のブレイキンシーンをリードする存在で、今大会では地元ファンの声援を受け、最高のパフォーマンスを披露することだろう。
日本からは、ユースオリンピックで金メダルを獲得したBガールRam(河合来夢)、Shigekixの姉で昨年のBC Oneサイファージャパンを制したAyane(半井彩弥)、Amiの姉Ayu(湯浅亜優)など計11人が出場する。最年少は2007年生まれの15歳、Riko(津波古梨心)。沖縄県出身の津波古は、2022年度の強化選手に選ばれている。
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世界ブレイキン選手権、日本人選手
10月21日、22日の日程で大韓民国・ソウルで開催される世界ブレイキン選手権に、日本からは26選手が出場を予定している。大会の模様はOlympics.comで配信される。
日程はこちら。
Bボーイ
- Ouki(ひがしかわ・おうき)
- Issin(菱川一心)
- Issei(堀壱成)
- Tsukki(飯沼月光)
- Rsn(木村竜也)
- Ra1On(窪田雷音)
- Wingzero(丸茂翼)
- Toa(俣野斗亜)
- Shigekix(半井重幸)
- Shade(岡田修平)
- Sotasky(近江聡太)
- Hiro10(大能寛飛)
- Kaichi(すえまつ・かいち)
- Lil'Bom(内山怜音)
- Haruto(米澤脩斗)
Bガール
- Ayumi (福島あゆみ)
- Chura(比嘉美空)
- Honokaa(かんの・ほのか)
- Nanaka(かつま・ななか)
- Ram(河合来夢)
- Yuika(小手川結翔)
- Yuina(村上結菜)
- Ayane(半井彩弥)
- Riko(津波古梨心)
- Ami(湯浅亜実)
- Ayu(湯浅亜優)