【柔道】髙藤直寿と阿部一二三がグランドスラム東京を欠場…今後に向けたコンディショニングを考慮

全日本柔道連盟は11月18日、Tokyo2020金メダリストの髙藤直寿と阿部一二三が「グランドスラム東京2022」を欠場すると発表した。欠場理由はコンディショニングのため。大会は12月3日から4日にかけ、東京体育館で行われる。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Takato Abe
(Getty Images)

全日本柔道連盟は11月18日、Tokyo2020金メダリストの髙藤直寿と阿部一二三が国際柔道連盟(IJF)ワールドツアーの一つ「グランドスラム東京2022」を欠場すると発表した。

両選手の欠場理由として、全日本柔道連盟は「今後の大会に向けたコンディショニングを考慮し、前大会との試合間隔が短いことから欠場を判断したもの」と発表した。男子60kgは髙藤に代わって福田大和(延暦寺学園比叡山高校2年)、男子62kg級は阿部一二三に代わって服部辰成(東海大付属相模高校3年)が出場する。

また、14日にはTokyo2020女子48kg級銀メダリストの渡名喜風南(パーク24)が怪我のため欠場することが発表されている。代わって出場するのは宮木果乃(修徳高校3年)。

同大会は12月3日から4日にかけ、東京体育館(東京都渋谷区)で行われる。

金野潤強化委員長や各選手、鈴木桂治男子監督のコメントは下記のとおり。

金野潤強化委員長コメント

「日頃より日本柔道を応援いただき誠にありがとうございます。選手強化の責任者として各階級の第一人者である髙藤直寿選手、阿部一二三選手と話し合い、世界選手権タシケント大会との間隔が短いことから、今後の強化スケジュールにおけるコンディショニングを優先して欠場となりました。試合を楽しみにしてくださったファンの皆様には、次回の大会で活躍する二人にご期待いただければありがたく思います。一戦一戦に全てをかける選手たちの挑戦を応援いただければ幸いでございます」

髙藤直寿コメント

「今回、世界選手権が従来よりも遅い10月の開催であり、グランドスラム東京までの間隔がこれまでよりも短いことはわかっていました。そのため、鈴木監督・古根川コーチと早い段階から出場試合について相談していました。話し合いを重ね、自分自身の現在地と、目指す場所に向けた長期的なスケジュールを踏まえた結果、グランドスラム東京を回避するという結論に至りました。3年ぶりに日本で開催されるグランドスラム大会において、戦う姿をお見せできず申し訳ありません。自分の目指すところに向かってしっかり取り組んでいきますので、ご声援いただけますと幸いです」

阿部一二三コメント

「東京202オリンピックで金メダルを獲得し、今年の世界選手権でも優勝することができました。いつも応援してくださっている皆さんのおかげだと思っています。今の目標は、パリオリンピックでの金メダルです。そのために必要なことに取り組む中において、鈴木監督・古根川コーチには常に試合スケジュールの相談もさせていただいています。今回のグランドスラム東京については、これまでの結果と、中長期的な視野に立ったスケジュールを含めて鈴木監督・古根川コーチと検討した上で回避することにしました。東京での開催は5年ぶりとなるグランドスラム大会での試合をお見せできないこと、申し訳なく思っています。引き続き、自分自身の目標に向けて前進できるよう頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします」

鈴木桂治男子監督コメント

「東京オリンピックに続き、タシケントでも強い二人を見ることができました。今回の欠場は強化委員会の最終目標であるパリオリンピックでの金メダル獲得という大きな目標に向けての前向きな欠場となります。選手、コーチ、スタッフとコミュニケーションをとりながら大きな目標に向け前進していきます。国内最大のビッグイベント、グランドスラム東京で日本代表選手が最高のパフォーマンスが出せるよう、全力で準備に努めます」

■日程

12月3日(土)

  • 予選ラウンド 9:30開始予定
  • 決勝ブロック 15:30開始予定

実施階級

  • 男子 73kg級、81kg級、90kg級
  • 女子 57kg級、63kg級、70kg級

12月4日(日)

  • 予選ラウンド 11:00開始予定
  • 決勝ブロック 17:30開始予定

実施階級

  • 男子 60kg級、66kg級、100kg級、100kg超級
  • 女子 48kg級、52kg級、78kg級、78kg超級

■放送予定

12月3日(土)

12月4日(日)

■日本代表選手

※2022年11月18日時点

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