早田ひながワン・イーディに勝利し準決勝進出、メダル確定 世界卓球選手権2023／7日目
女子シングルス準々決勝で、早田ひなが中華人民共和国のワン・イーディ（王艺迪）との激闘を制し、準決勝進出を決めた。
卓球
9度（！）のマッチポイントを退け、早田が劇的な勝利を飾った。
南アフリカのダーバンで実施されている世界卓球選手権2023大会7日目の5月26日、現地時間夕方に行われた女子シングルス準々決勝の試合に、世界ランキング10位の早田ひなが登場。同3位のワン・イーディを4-3で下して見事勝利をおさめた。早田は準決勝に駒を進め、この結果により早田のメダル獲得が確定した。
試合開始すぐに4ポイントを先取されてのスタートとなり、第1ゲームを落とした早田だったが、第2ゲームを11-3であっさりと取ると、第3ゲームも続けて奪取。第4、6ゲームをワンが、第5ゲームを早田がものにしてゲームカウント3-3となり、最大の見せ場は最終ゲームとなった第7ゲームの最後の最後に訪れた。
最初に勝利に近づいたのはワンだった。得点は8-10でワンの勝利まであと1点。ワンはその1点を奪うべく、そして早田は相手の得点を防ぐべく長いラリーが続いたのち、早田が1点を奪取し9-10。続くポイントも早田の手に渡り、得点は10-10。ワンがマッチポイントに持ち込めば、早田が同点に戻し、再びワンがリードすれば、早田がしぶとく食らいつくという攻防が繰り広げられた。ワンが5度目のマッチポイントを迎え、早田が同点に戻したときには、さすがに早田の顔からも笑みがこぼれた。
集中力が切れた方が負け、というような状況が続く中、14-14を迎えたところで、今度は早田が15-14で勝利に王手をかけた。
しかし、世界ランキング3位のワンがそれを簡単に許すことはない。そして早田の「勝ち」への執念も劣ることはない。第7ゲームは15-16、16-16、17-16、17-17…と続き、20-19で早田が3度目のマッチポイント迎えたところで、早田が1点を追加し、21-19で最終ゲームが終了。ゲームカウント4-3で早田が激闘を制して涙を見せ、笑顔を輝かせた。
試合直後のコートでのインタビューで、早田は「思い切ってやるだけだったんですけど、最後にデュースで1本ずつの取り合いで、最後は気持ちの勝負だったので、どこに攻めるかということだけを考えて試合をしていました」と話すと、会場からは早田を称える歓声が上がった。
また試合後には取材陣の質問に応じ、「（中華人民共和国選手の）壁が分厚すぎて、これを越えてもあと4人いるのかと、その現実を突きつけられた感じもありますし、だけど1度乗り越えることで何かが自分の中で変わってくるはず」とした上で、「自分が今まで、東京オリンピックが終わってから中国選手に勝つためにやってきたことは間違っていなかったんだと、今日思いました」と語った。
早田は27日の準決勝で中華人民共和国のスン・インシャ（孫穎莎）と対戦する。
世界卓球選手権2023の日程
5月20日（土）
男子シングルス1回戦（R128）、女子シングルス1回戦（R128）、男子ダブルス1回戦（R64）、女子ダブルス1回戦（R64）、混合ダブルス1回戦（R64）
5月21日（日）
男子シングルス1回戦（R128）、女子シングルス1回戦（R128）、男子ダブルス1回戦（R64）、女子ダブルス1回戦（R64）、混合ダブルス1回戦（R64）
5月22日（月）
男子シングルス2回戦（R64）、女子シングルス2回戦（R64）、男子ダブルス2回戦（R32）、女子ダブルス2回戦（R32）、混合ダブルス2回戦（R32）
5月23日（火）
男子シングルス2回戦（R64）、女子シングルス2回戦（R64）、男子ダブルス3回戦（R16）、女子ダブルス3回戦（R16）、混合ダブルス3回戦（R16）
5月24日（水）
男子シングルス3回戦（R32）、女子シングルス3回戦（R32）、男子ダブルス3回戦（R16）、女子ダブルス3回戦（R16）、女子ダブルス準々決勝、混合ダブルス準々決勝
5月25日（木）
男子シングルス4回戦（R16）、女子シングルス4回戦（R16）、男子ダブルス準々決勝、女子ダブルス準々決勝、混合ダブルス準決勝
5月26日（金）
混合ダブルス決勝、 男子シングルス準々決勝、女子シングルス準々決勝、男子ダブルス準決勝、女子ダブルス準決勝
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5月27日（土）
13:00（日本時間 20:00）～女子シングルス準決勝
14:30（日本時間 21:30）～男子ダブルス決勝
17:00（日本時間 24:00）～男子シングルス準決勝
18:30（日本時間 25:30）～女子ダブルス決勝
5月28日（日）
13:00（日本時間 20:00）～女子シングルス決勝
14:00（日本時間 21:00）～女子シングルス決勝