FIS(国際スキー・スノーボード連盟)が主催するフリースタイルスキーのワールドカップ2大会(第2・第3戦)がスウェーデン・イドレにて、現地時間12月9日から11日までの3日間にわたって行われた。第2戦では男女のモーグル、第3戦では男女のデュアルモーグルが実施された。デュアルモーグルは、開幕まで3年ばかりとなった冬季オリンピック、ミラノ・コルティナ2026の新種目として採用されることが決まっており、その決定後初めて行われるワールドカップとなった。
■川村、連続して銀メダル獲得
第2戦の女子モーグルには30名がエントリーし、川村は4位で予選(9日)を通過。翌日(10日)の決勝では、予選を上回る80.02というハイスコアを叩き出し、銀メダルを獲得した。なお、この種目の優勝は、北京2022金メダリストのジャカラ・アンソニー(オーストラリア)で、3位には平昌2018金メダリストのペリーヌ・ラフォン(フランス)が入った。
第2戦女子モーグルの表彰台成績は、以下の通り。
- ジャカラ・アンソニー(オーストラリア) 81.75
- 川村あんり 80.02
- ペリーヌ・ラフォン(フランス)76.08
また、最終日(11日)には、次回冬季オリンピック新種目として採用が決まったデュアルモーグルのワールドカップが行われ、29名の女子選手が出場した。川村は、トーナメントを順調に勝ち上がって決勝に進出するも、アメリカ合衆国代表選手との最後の戦いに敗れ、2位となった。これにより、川村はワールドカップ開幕戦から第3戦まで、連続して表彰台に上っている。
第3戦女子デュアルモーグルの表彰台成績は、以下の通り。
- エリザベス・レムリー(アメリカ合衆国)
- 川村あんり
- ペリーヌ・ラフォン(フランス)
■堀島、表彰台逃す
女子と同様に、男子でも同じ競技スケジュールで、第2戦のモーグルと、第3戦のデュアルモーグルのワールドカップが行われた。
北京2022で銅メダルに輝く堀島行真は、第2戦では4位とわずかに表彰台に及ばず、また新種目の第3戦では日本勢最高の9位となるも、上位8名による準々決勝には進めなかった。
第2戦男子モーグルの優勝は、北京2022で5位入賞のニック・ページ(アメリカ合衆国)で、第3戦男子デュアルモーグルの優勝は、平昌2018金メダリストのミカエル・キングズベリー(カナダ)だった。