3月23日、ISU(国際スケート連盟)世界フィギュアスケート選手権2022(フランス・モンペリエ)は女子シングルの前半ショートプログラム(SP)を行った。坂本花織(シスメックス)が自己ベストを更新する80.32点で首位発進。坂本は演技後、公式会見に出席した。
坂本は会見の冒頭でSPの感想を問われると、「80点を初めて超えることができた。スピードに乗ってジャンプを3つ揃えられたので、今自分ができるベストな演技だったと思う。すごく満足している」と回答し、自身の演技を振り返った。
大会前は優勝候補に挙げられながらも調子が上がらず、「頑張りたい」という自身の気持ちとコンディションの差が大きかったという坂本。だが日に日に調子が上がる中で、「結果を考えることよりも、今大会が今季最後の演技になるので、精一杯滑って、満足のいく演技をしよう」と気持ちを切り替えて今大会に臨んでいる。その中で自己ベストを更新したSPの結果には「今日の結果は100%の喜びくらいうれしい」と語り、笑顔を見せた。
会見では、坂本のプログラムの振付を担当しているブノワ・リショー氏についても言及した。坂本はリショー氏の振付を「独特でモダンな感じ。今までやったことない動きを毎年生み出し、それを振付に組み込んでいる」とコメント。「『こんなこともできるんだ』と新たな発見があり、5コンポーネンツも伸びた」と自身の成長を語り、リショー氏への感謝も述べている。
女子シングルの後半・フリースケーティング(FS)は25日(日本時間26日早朝)に行われる。