ソチ2014、平昌2018のフィギュアスケート男子シングル金メダリスト・羽生結弦(ANA)が、東日本大震災から11年を迎えるにあたってメッセージを寄せた。ミヤギテレビの「OH!バンデス」、日本テレビの「news every.」が伝えている。
「11年がたった今の世界で、命の意味と尊さを考えています。改めて、今までの11年間、何ができてきたのだろうかと考えています」
「本当は、金メダルをまた、持ち帰ってこられるようにと努力を重ねてきました。皆さんにお見せできるようにと思って頑張ってきました。僕は、挑戦することをやめず、前へ進み続けましたが、成功するところまでいくことはできませんでした」
「悔しい、苦しい気持ちもありますが、そんな姿からでも、皆さんの中で何か意味のあるものになれているのであれば、本当に幸せだなと思っています。前へ進み続けることは、大変なことであり、報われないこともある。それは、震災のことでも同じことがあると感じています」
「苦しくて、楽しくて、悲しくて。そんな皆さんの日々の中でも、応援してくださり、本当にありがとうございます。僕も、これからもずっと、応援させてください」
金メダル、4回転アクセル成功への挑戦となった北京2022。宮城県出身の羽生は自身のチャレンジと震災を重ねながら、今後もファンと寄り添う姿勢を示した。