【フィギュアスケート】全日本 女子シングル 三原舞依 「1年分の思い、信じて」、渡辺倫果「昨年の自分を超えられるように」

大阪府門真市・東和薬品RACTABドームにて「第91回全日本フィギュアスケート選手権大会」が幕を開け、初日の12月22日には女子シングルSPが実施される。グランプリファイナルで初優勝を飾った三原舞依と、4位の渡辺倫果が、公式練習後に大会への意気込みを語った。

1 執筆者 Yukifumi Tanaka/田中幸文
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(Kentaro Aragaki (新垣謙太郎))

12月22日から26日までの5日間にわたり、東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)にて「第91回全日本フィギュアスケート選手権大会」が開催される。今大会は、世界フィギュアスケート選手権(2023年3月/さいたまスーパーアリーナ)日本代表選考に係る最終競技会に当たるため、冬の寒波も吹き飛ばすほど熱いバトルになりそうだ。

今日(21日)の公式練習では、11日にイタリア・トリノで閉幕したばかりのグランプリファイナル女子シングルにおいて、初出場ながら堂々の優勝に輝いた三原舞依と、表彰台まであと一歩及ばず4位となった渡辺倫果が、それぞれ全日本のアイスリンクの感触を確かめた。練習後、明日(22日)に行われるショートプラグラム(SP)に向けた意気込みを、2人がメディアの前で語った。

三原「初めて全日本に来た時と同じような気持ち」

北京2022の日本代表選考を兼ねた昨年の全日本2021において、三原は4位に終わり、表彰台に届かず悔し涙を流した。しかし、今シーズンの三原は見違えるような進化を遂げている。出場した2つのグランプリシリーズ大会で、表彰台の中央に連続して立ち、ランキングトップとなって初のグランプリファイナル行きの切符を手にする。そして、その初出場となったファイナル大会では、SP2位からFS(フリースケーティング)で1位のスコアを獲得し、逆転優勝かつ初のグランプリファイナル制覇を成し遂げたのだ。三原の大躍進に世界が注目している。しかし、神戸出身の三原本人は、彼女らしい謙虚な姿勢を崩さすことなく、今大会に挑む。

「今年も全日本という舞台に立つことができるということが、1番うれしい。大阪での全日本ということで、友達とか、お知り合いの方がたくさん見に来てくださるので、 これまで練習してきた全てのことを出し切れたらいいなって思っています」
「あらためて全日本という舞台へ来てみて、(会場の)全体が青色のカラーですごく綺麗。わたし、青色好きなので(笑)初めて全日本に来た時と同じような気持ちになって。ワクワクした気持ちと楽しみな気持ちがすごくある」
「(グランプリファイナルを振り返って)ショートもフリーも完璧ではなかったので、細かい部分を意識しながら練習してきて。(1週間ほどの)短時間ではあったんですけど、やりたい練習っていうのは積んでこれたかなって思う」
「あとは集中するだけ」
「去年の全日本から、1年分の思いと、今まで競技をしてきた10数年間の練習を信じて、楽しめたらいいなと思っています」
「本当に全日本を楽しみにしてきた。この空気を、この緊張感を全部、ここでしか味わえないと思って楽しめたらいいな」

渡辺「自分らしさ全開で」

渡辺は、今シーズンのこれまでの展開について、自分でも驚いているようだ。欠場者により急遽出場することとなったグランプリシリーズ第2戦で、SP6位発進からFSで1位のスコアを獲得し、逆転優勝を成し遂げたのだ。三原と同様、初出場となったグランプリファイナルでは、表彰台のスコアまでわずか0.34及ばず4位となったものの、その成長著しいライジングスターの登場に、世界から渡辺の活躍に注目が集まっている。

「今シーズン自体、自分の中で信じられないことばかり。グランプリファイナルまで行っちゃって(笑)。(全日本は)自分に実力があるか、自分に自信が持てるようになるか、ならないか。自分自身を確かめて、自分の立場がどの辺りにあるのかって確認をする試合になるんじゃないかって思う」
「今シーズンの前半で得た経験は、本当にすごくいいものだと思いますし、これからのスケート人生でも役に立つんじゃないかなって思っている。その経験を踏まえて、この全日本も自分らしく、昨年の自分を超えられるように頑張っていけばいいんじゃないかなって思っております」
「ファイナルに出られたこと自体、本当にいいことだったんですけど、表彰台が本当にあと1歩だったっていうところは、悔しい思いをしている。その悔しさを全日本で晴らせるように、表彰台は視野に入れていこうって」
「(これまでの自身の立場と比較して)今シーズンは本当に大きく違って、表彰台を視野に入れつつ、それでも特に重く感じることなく、自分らしさ全開でできたらいいんじゃないかなって思っています」

■第1日 放送予定

※2022年12月14日時点の情報
※生放送・ライブ配信を中心に紹介

フジテレビ大会オフィシャルページ

第1日 12月22日

アイスダンスRD

  • BS/CS:フジテレビTWO(14:45-15:40)
  • ネット:FODプレミアム(14:45-15:40)

女子SP

  • 地上波:フジテレビ系列全国ネット(19:00-20:54)
  • BS/CS:BSフジ(18:30−19:00)・フジテレビTWO(16:20−19:00)
  • ネット:TVer(19:00-20:54)・FODプレミアム(16:20-20:50)

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