冬季オリンピック混合種目を解説! カーリングのミックスダブルス

北京2022冬季オリンピックでは9つの混合種目が実施される。そのうちのひとつが平昌オリンピックでデビューしたカーリングのミックス(混合)ダブルスで、北京2022でも実施される。どのように競われるのかを紹介しよう!

1 執筆者 Sheila Vieira
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(2018 Getty Images)

国際オリンピック委員会が推進する、オリンピックの男女参加率を平等にする対策を受け、**北京2022**冬季オリンピックでは9つの混合種目が実施される。そのうちのひとつとなるのが、カーリングのミックスダブルスだ。

カーリングのミックスダブルスが初めてオリンピックで実施されたのは2018年の平昌大会で、カナダの**ケイトリン・ローズジョン・モリス**が金メダルを獲得した。ここ数年で成長したチームがいくつもあることから、北京では熾烈な戦いが繰り広げられることになるだろう。

このミックスダブルスは、開会式の2日前となる2月2日に行われ、北京2022冬季オリンピックの開幕を飾ることになる。競技フォーマットや平昌2018の結果、注目チーム、見どころについて詳しく見ていこう!

カーリングのミックスダブルスのフォーマット解説

北京2022のミックスダブルスは10チームが参加し、1次リーグとして全チームによる総当たり戦が行われ、1次リーグ終了時の上位4チームが準決勝に進む。準決勝で敗れたチームは銅メダル決定戦で対決し、準決勝で勝利したチームは、金メダル決定戦に進む。両試合とも、2月8日に行われ、ミックスダブルスのメダリストが確定する。

ミックスダブルスでは1チーム(男女各1人)が5個ずつストーンを投げる。またストーン1個をあらかじめ配置した状態からエンドがスタート。1人が1投目と5投目を投げ、もう一方の選手が2〜4投目を投げる。

その他の違いとして、ミックスダブルスの1試合のエンド数は、延長戦が必要な場合を除いて8エンドで終了する(男子および女子種目は10エンド)。

ミックスダブルスが進化したことでスキッパー(司令塔)の選手からの注目を集めるようになり、彼らは複数のオリンピックメダル獲得を目指す。

2013年と2015年のミックスダブルス世界チャンピオンで、ハンガリーのゾルト・キスは、「多くのトッププレイヤーがダブルスを始めたことでこの種目に注目が集まりました。ミックスダブルスは4人制のゲームと同等に扱われるに値します」と、 worldcurling.orgに語っている。

(2018 Getty Images)

「ビールが最高に旨い」

ミックスダブルスのオリンピック初代チャンピオンは、カナダのケイトリン・ローズジョン・モリスで、決勝戦でスイスの**ジェニー・ペレマルティン・リオス**に10-3で勝利。モリスは2010年バンクーバー大会の男子種目でも金メダルを獲得しており、バンクーバーでのメダルとミックスダブルスのメダルを比べた感想を求められ、「ビールが最高に旨い」とコメントした。

一方、銅メダルは、ノルウェー代表のクリスティン・スカスリーンマグナス・ネドリゴテンが獲得した。

北京2022の注目チームは?

出場権を得た10チームは 中華人民共和国、英国、スウェーデン、チェコ、ノルウェー、カナダ、スイス、イタリア、オーストラリア、米国。

**ジェニファー・ドッズブルース・ムート**の英国チームは、オリンピック初出場となるにもかかわらず、優勝候補の一角に挙げられている。彼らは2021年の世界選手権でスコットランド代表として優勝。ムートは世界選手権の男子の準優勝スキップでもある。

カーリングで常に注目される国、スウェーデンからは、2021年世界選手権の銅メダリストのアルミダ・デ・ヴァルと**オスカー・エリクソン**が出場する。カーリングの常勝国カナダは連覇を目指すが、モリスは今回、レイチェル・ホーマンとともにチームを組む。

平昌2018の銅メダリスト、前回の世界選手権の銀メダリストであるノルウェーのクリスティン・スカスリーンマグヌス・ネドレゴテンも、最強ペアのひとつとして挙げられる。

北京2022のカーリング・ミックスダブルスをどう楽しむ?

カーリングのミックスダブルスは、2月2日国家水泳センター(北京2008夏季オリンピックで使われたウォーターキューブが北京2022のためにアイスキューブに変身)で北京2022冬季オリンピックの最初の競技として行われる予定。準決勝は2月7日、金メダリストが確定する決勝は、2月8日午後8時5分(現地時間)に開始予定。

※訂正:フォーマット解説文の「1次リーグ終了時の上位4チームが準決勝に進む」部分を2022年1月28日に修正しました。

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