ブレイキンの国際大会、WDSF Breaking for Gold World Series(BfG WS)in 北九州が2月24日に開幕。大会2日目の25日はグループリーグを勝ち抜いた選手によるTOP8トーナメントを行った。
■Amiが準優勝
Bガールは前週に行われた第4回全日本選手権決勝で対戦したAyumi(福島あゆみ)とAmi(湯浅亜実)がトーナメントに進出。全日本選手権準優勝のAmiはTOP8でNicka(リトアニア)を下した一方、優勝したAyumiは671(中華人民共和国)に黒星を喫した。
AmiはTOP4でSunny(アメリカ合衆国)を下して決勝へ。ファイナルでは「思った以上にヘトヘトだった」と疲労の影響もあり、Ayumiを下した671に敗れ、準優勝となった。
Amiコメント
「今日は自分の踊りができました。決勝は思った以上にヘトヘトで、ミスもありましたが、自分らしさは出せました。悔いはないです」
「(全日本選手権から1週間もないスケジュールでの大会は)大変でした。日本人はみんな大変だったと思いますけど、日本まで来ている人も時差などで大変だったはずです。みんな、それぞれ大変なことを抱えて挑んでいるので、それを乗り越えてここまで戦えたことは良かったと思います」
「全日本のときも言いましたが、『金メダルだ』『銀メダルだ』ではなくて、ここまで戦ってきた過程で得られたものがたくさんあったと思っています。その感覚を持って終われたことは次につながると思います。それを踏まえて、これからも楽しくやっていきたいなと思います」
■パリ2024への道
パリ2024では男女個人戦、「Bボーイ」と「Bガール」の2種目が行われる。出場枠は各種目「16」。開催国枠としてフランスが「1」を確保しているほか、ユニバーサリティ枠として「2」を割り当てるため、日本人選手は「13」の枠を巡って争うことになる。また日本は男女とも有力選手がそろうため、最終的には各国NOC(国内オリンピック委員会)に与えられる上限「2」(男女合計最大「4」)を巡っても、激しい戦いが繰り広げられる。
「13」のうち最初の「1」が決まる大会、それが9月にベルギーで開催される2023年WDSF(世界ダンススポーツ連盟)世界選手権だ。この大会で優勝すれば、パリ2024出場権を獲得できる。
次に、各大陸(アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニア・パンアメリカ)で行われる予選で「5」が決定。日本人ダンサーは、9月から10月に中国で開催されるアジア競技大会で優勝を目指すことになる。そして残りの「7」は、2024年3月から6月に行われるオリンピック予選シリーズ(OQS)で決まる予定だ。
このOQSの出場者は世界ランキングポイントなどによって決定。「BfG WS」は付与ポイントが大きいため、今大会での成績がオリンピック出場を左右することとなる。
■ブレイキンについて
ブレイキンはブレイクダンスともいわれ、音楽に乗せて身体のあらゆるところを使い、回ったり跳ねたりというアクロバティックな動きを取り入れたダンスのこと。ブエノスアイレス2018ユースオリンピックで正式種目として採用され、パリ2024オリンピックでも追加種目として正式に採用された。