ShigekixとISSINがBボーイ8強に進出 ┃ブレイキン・フォー・ゴールド・ワールドシリーズ2023北九州

WDSF（世界ダンススポーツ連盟）による国際大会「Breaking for Gold World Series（BfG WS）」が2月24日、西日本総合展示場新館（福岡県北九州市）で開幕。BfG WSの日本開催は、今回の北九州大会が初となる。

パリ2024から採用されるブレイキン。そのオリンピック予選シリーズ（OQS）出場権に影響する同大会のBボーイには、日本からShigekix（半井重幸）、TOA（俣野斗亜）、ISSIN（菱川一心）の3名がエントリーした。3名はグループリーグ（ラウンドロビン）出場16名を決定する予選で勝利。同日開催のラウンドロビンに進んだ。

■ShigekixとISSINが8強進出

4名ずつ4組に分かれて行われるラウンドロビンでは、グループBのTOAは1分け2敗で敗退。ShigekixとISSINは同じグループCとなる。Shigekixは3勝でTOP8トーナメントに進出。ISSINも1勝1分け1敗で2位通過となった。

Shigekix

「自国開催ということで、たくさんのサポートしてくださる方、ファンの方が足を運んでくださる。画面越しであっても応援しやすいタイミングだと思うので、結果はもちろんですが、少しでも良い踊り、姿を見せたい。一方で、先週に全日本選手権が行われたが、これからはコンスタントに大会が行われる。自分を削りながら、消費しながらという戦い方ではもたないので、先々のことも考え、1つ1つ、自分の中で成長できるように、学べるようにしたい。自国開催で良い姿を見せたいと思いつつ、いつも通りの自分、自分らしく戦いという気持ちがあります」

ISSIN

「最初の予選すらも上がれるか心配でした。いつものことですが、1回のバトルで全ての持ちネタを出してしまうつもりで戦っています。勝ち進んで誰と当たるとか考えず、勝てたら勝てた。バトルする相手の方のことだけを考えてやりたい」

TOA

「（自国開催について）大事な機会と思いながら、僕らからしたら1つの世界大会。あまり気負いすぎるよりも楽しんで踊れた方が良い。前週の全日本選手権はひざの負傷もあり不安な気持ちで臨んだが、今週は不安要素はありながらも『なんとでもなれ』という気持ちで楽しめました」

■日程・放送予定

2月24日：予選

2月25日：決勝

• 地上波：TBS系列（15:30-16:54）
• ネット：Paravi（15:30-16:54）

■パリ2024への道

パリ2024では男女個人戦、「Bボーイ」と「Bガール」の2種目が行われる。出場枠は各種目「16」。開催国枠としてフランスが「1」を確保しているほか、ユニバーサリティ枠として「2」を割り当てるため、日本人選手は「13」の枠を巡って争うことになる。また日本は男女とも有力選手がそろうため、最終的には各国NOC（国内オリンピック委員会）に与えられる上限「2」（男女合計最大「4」）を巡っても、激しい戦いが繰り広げられる。

「13」のうち最初の「1」が決まる大会、それが9月にベルギーで開催される2023年WDSF（世界ダンススポーツ連盟）世界選手権だ。この大会で優勝すれば、パリ2024出場権を獲得できる。

次に、各大陸（アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニア・パンアメリカ）で行われる予選で「5」が決定。日本人ダンサーは、9月から10月に中国で開催されるアジア競技大会で優勝を目指すことになる。そして残りの「7」は、2024年3月から6月に行われるオリンピック予選シリーズ（OQS）で決まる予定だ。

このOQSの出場者は世界ランキングポイントなどによって決定。「BfG WS」は付与ポイントが大きいため、今大会での成績がオリンピック出場を左右することとなる。

■ブレイキンについて

ブレイキンはブレイクダンスともいわれ、音楽に乗せて身体のあらゆるところを使い、回ったり跳ねたりというアクロバティックな動きを取り入れたダンスのこと。ブエノスアイレス2018ユースオリンピックで正式種目として採用され、パリ2024オリンピックでも追加種目として正式に採用された。