ブレイキンの国際大会、WDSF Breaking for Gold World Series(BfG WS)in 北九州が2月24日に開幕。大会初日はグループリーグ(ラウンドロビン)が実施され、25日に行われるTOP8トーナメントに進出するダンサーが決定した。
■AyumiとAmiが8強進出
Bガールでは、前週に行われた第4回全日本選手権決勝で対戦したAyumi(福島あゆみ)とAmi(湯浅亜実)が、それぞれ決勝に進出した。両者はラウンドロビンで同じA組だったが、Amiはラウンドロビン終了後「全日本選手権のことは気にしていなかったが、ここでも同じグループになるのか」と笑顔を見せた。
Amiコメント
「(準優勝に終わった全日本選手権から)気持ちを切り替えて頑張ろうと臨みました。(全日本選手権後に休養日を設けたが、それでも)体はヘロヘロです。それでも体は動きました。むしろ、精神的に疲れていました。くじけず、明日も頑張ろうと思います。(あと3回勝てば世界一)結果を気にせず、一戦一戦に集中したい」
Ayumiコメント
「自分のダンスを出し切りたいという気持ちで臨んでいます。スタイルを出し切って、それが次に進めるキー(鍵)になれば良いと思います。(あと3回勝てば世界一)1回戦から山場になると思うので頑張りたいと思います」
■日程・放送予定
2月24日:予選
2月25日:決勝
■パリ2024への道
パリ2024では男女個人戦、「Bボーイ」と「Bガール」の2種目が行われる。出場枠は各種目「16」。開催国枠としてフランスが「1」を確保しているほか、ユニバーサリティ枠として「2」を割り当てるため、日本人選手は「13」の枠を巡って争うことになる。また日本は男女とも有力選手がそろうため、最終的には各国NOC(国内オリンピック委員会)に与えられる上限「2」(男女合計最大「4」)を巡っても、激しい戦いが繰り広げられる。
「13」のうち最初の「1」が決まる大会、それが9月にベルギーで開催される2023年WDSF(世界ダンススポーツ連盟)世界選手権だ。この大会で優勝すれば、パリ2024出場権を獲得できる。
次に、各大陸(アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニア・パンアメリカ)で行われる予選で「5」が決定。日本人ダンサーは、9月から10月に中国で開催されるアジア競技大会で優勝を目指すことになる。そして残りの「7」は、2024年3月から6月に行われるオリンピック予選シリーズ(OQS)で決まる予定だ。
このOQSの出場者は世界ランキングポイントなどによって決定。「BfG WS」は付与ポイントが大きいため、今大会での成績がオリンピック出場を左右することとなる。
■ブレイキンについて
ブレイキンはブレイクダンスともいわれ、音楽に乗せて身体のあらゆるところを使い、回ったり跳ねたりというアクロバティックな動きを取り入れたダンスのこと。ブエノスアイレス2018ユースオリンピックで正式種目として採用され、パリ2024オリンピックでも追加種目として正式に採用された。