MLBワールドツアー:ソウルシリーズのスケジュールが大韓民国・ソウルのコチョク・スカイドームにて3月17日より始まり、2日間のエキシビションマッチを経た20日、大谷翔平と山本由伸が今季より所属するロサンゼルス・ドジャースと、ダルビッシュ有と松井裕樹を擁するサンディエゴ・パドレスの開幕戦が行われた。
史上初となる韓国でのMLB開幕戦となった会場スタジアムは、熱気むんむんのフルハウス。
エキシビションマッチに続いて「2番・DH」から先発出場した大谷は、2年ぶり4度目の開幕投手を務めるダルビッシュと侍ジャパン同士の直接対決が実現。1回の第1打席では、ノーアウトランナー1塁の場面で大谷はショートゴロを放って出塁するも、ダルビッシュの冴え渡る投球により、ドジャース打線は封じ込められ、得点にはつながらず。3回の大谷の2打席目では、2アウトランナーなしの場面で、5球目のツーシームをライト前に運び、大谷は今シーズン初のヒットをマークする。さらに、大谷は3番フリーマンの初球で二塁への初盗塁も成功させる。満塁のチャンスを迎えたドジャースだったが、ダルビッシュから空振り三振を奪われるなど、この回もホームに生還することはなかった。
試合が動いたのは直後の3回裏、パドレスの攻撃だった。1アウトランナー三塁の場面で、1番のボガーツがセンター前ヒットを放ち、先制点を奪う。
4回表には、ヘイワードの犠牲フライでドジャースが1点を返して同点に並ぶも、さらにその裏でふたたびパドレスが1点の勝ち越しに成功する。
その後は両チームともに得点を重ねられず、迎えた8回表、1番のベッツにつづいて5打席目に立った大谷は、1アウト一、二塁の場面で、レフトへタイムリーヒットを放ち初打点を記録。この勢いに乗ってドジャース打線が炸裂し、この回だけで一挙4点を返し、ドジャースは逆転に成功する。そして、最終回にマウンドに上がった抑えのフィリップスがゲームを締めくくり、最終的にドジャースが5−2でパドレスを下し、2024年開幕戦を白星で飾った。
なお、大谷は、5打数2安打1打点1盗塁を記録している。ダルビッシュ有は3回2/3、2被安打、3奪三振、1失点。また、この試合でMLBデビューを飾った松井裕樹は、2/3回を投げ、1奪三振、0失点に抑えている。
ドジャースとパドレスのソウルシリーズ開幕2戦目は、3月21日19時05分より同会場にてプレーボールの予定で、山本由伸がドジャース先発投手に指名されている。