オレゴン2022世界陸上競技選手権大会の日本代表選手選考競技会を兼ねる第106回日本陸上競技選手権大会(大阪府大阪市・ヤンマースタジアム長居)は6月10日、2日目の競技を行った。
20時30分から行われた男子100m決勝は、サニブラウン・アブデルハキーム(TumbleweedTC)が10秒08で優勝。サニブラウンは9日に行われた準決勝で世界陸上の参加標準記録(10秒05)を突破していたため、日本代表に内定した。20時15分から行われた女子100m決勝では、君嶋愛梨沙(土木管理総合)が自己ベストを更新する11秒36で優勝。参加標準記録(11秒15)の突破はならなかった。
男子100m決勝
- サニブラウン アブデルハキーム(TumbleweedTC)10.08
- 坂井 隆一郎(大阪ガス)10.10【PB】
- 柳田 大輝(東洋大)10.19
- 小池 祐貴(住友電工)10.19
- 鈴木 涼太(スズキ)10.27
- 桐生 祥秀(日本生命)10.27
- 伊藤 孝太郎(東京ガスエコモ)10.39
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東田 旺洋(栃木スポ協)DNF
女子100m決勝
- 君嶋 愛梨沙(土木管理総合)11.36【PB】
- 兒玉 芽生(ミズノ)11.40
- 御家瀬 緑(住友電工)11.55
- 青木 益未(七十七銀行)11.59
- 青山 華依(甲南大)11.60
- 壹岐 あいこ(立命館大)11.60
- 三浦 由奈(筑波大)11.65
- 石堂 陽奈(環太平洋大)11.66
サニブラウンはレース終了後、日本陸上競技連盟(JAAF)を通じ、次のコメントを発表している。
(スタートの)反応が話にならないくらい遅かったことが反省点。(海外)トップの人たちと走るには、前半で置いていかれたら本当に話にならないので、そういったところを米国に帰って、これからの1カ月間で磨き上げられるように、本番に強い自分を取り戻せるように、もう1段階上げていければと思う。ただ、出遅れてもしっかり自分のリズムで加速することができた。そこは日ごろ自分よりも速い選手たちとスタート(練習を)しているところが生きてきたのかなと思う。しかし、こんなところで安心していてはいけないので、満足せずに、ここからまた気を引き締めていきたい。
久しぶりに難なく走れて、試合前も「早く試合が来ないかな」と楽しみな状態で臨むことができていた。今年は、3月に初レースをしていい形で入って、フォームとか練習とかをいろいろと模索しながら取り組んできて、(今回)10秒04まで来た。取りあえずは、「まずまずかな」という結果。予選・準決勝・決勝と、3本しっかりと量もこなすことができたので、あとはここからタイムを上げて、勝負強さを兼ね備えていければと思う。位置づけとしては、いい大会になったと思う。
今回の日本選手権は、オレゴン2022世界陸上競技選手権大会の日本代表選手選考競技会を兼ねており、世界陸上の参加標準記録を有効期限内(本大会以外でも可)に突破した上で、3位以内となれば内定となる。