中華人民共和国・杭州で7月1日、第1回ブレイキン・アジア選手権がスタートした。
2日間にわたって開催されるこの大会で、1日目に男子予選、女子予選、男子トップ32の戦いが行われ、男子ではBボーイ「Shigekix」こと半井重幸(なからい・しげゆき)をはじめ日本勢5選手が、女子はBガールAyumi(福島あゆみ)、BガールAmi(湯浅亜実)など日本勢10選手が大会2日目のラウンドロビン(グループ総当たり戦)進出を決めた。
大会2日目の明日7月2日には、ラウンドロビン、トップ8(準々決勝)、準決勝、決勝が予定され、選手たちはアジア王者の座をかけて、また、パリ2024オリンピック予選シリーズへの出場を目指してバトルを繰り広げる。トップ8から決勝の模様はOlympics.comでライブ配信予定。
Shigekixなど日本男子5選手が2日目へ
記念すべき第1回となるブレイキン・アジア選手権には、開催国・中華人民共和国をはじめ、日本や大韓民国、マレーシア、インド、ウズベキスタンなどアジアの14ヶ国から、Bガール(女子)・Bボーイ(男子)およそ120人がエントリー。開会式を経てBボーイのプリセレクション(予選)からスタートした。
およそ80人がエントリーリストに名を連ねた男子のカテゴリーでは、まず予選で32人に絞られたのち、トップ32の1対1バトルが行われた。日本からは予選を通過したShigekixやTsukki (飯沼月光=いいぬま・つき)ら8選手がトップ32に進出。トップ32では、日本のトップダンサーShigekixがカザフスタンのKalmiusを倒してラウンドロビンに駒を進めたほか、Tsukkiがホンコン・チャイナのBボーイC Plusとのバトルで審査員からの圧倒的な支持を得て全体トップで通過した。このふたりに加え、Lilbom(内山怜音)、Hiro10(大能寛飛)、Issin(菱川一心)の計5選手が2日目でもパフォーマンスを披露する。
日本以外の選手では、2月に日本で開催されたブレイキン・フォー・ゴールド・ワールドシリーズ北九州大会でShigekixを破って優勝したカザフスタンのAmirや大韓民国のWingも順当に勝ち上がった。
Bガールのトップ16に日本女子10選手
一方、およそ50人がエントリーしたBガール(女子)では、予選で中華人民共和国のBガール671(リウ・キンジー)が743.8点をマークしてトップ通過。これにAyumi(718.5点)、Ami(704.6点)が続き、7月2日のラウンドロビン(グループ総当たり戦)に進む上位16人が決定した。
日本からはAyumi、Amiのほか、Ayane(半井彩弥)、Yuina(村上結菜)、Ayu(湯浅亜優)、Riko(津波古梨心=つはこ・りこ)、Ram(河合来夢)、Chura(比嘉美空)、Yuika(小手川結翔)、Hinata(嶋内ひなた)がラウンドロビンに挑む。
ブレイキン・アジア選手権2023 ラウンドロビンの組み合わせ
Bガール
グループA
- 671(中華人民共和国)
- Fresh Bella(大韓民国)
- Ayu(日本)
- Hinata(日本)
グループB
- Ayumi(日本)
- Small(中華人民共和国)
- Riko(日本)
- Yuika(日本)
グループC
- Ami(日本)
- Yuina(日本)
- Royal(中華人民共和国)
- Chura(日本)
グループD
- Ying Zi(中華人民共和国)
- Ayane(日本)
- Jia Li(Chinese Taipei)
- Ram(日本)
Bボーイ
グループA
- Tsukki(日本)
- Shigekix(日本)
- Crit(中華人民共和国)
- Mag(中華人民共和国)
グループB
- Wing(大韓民国)
- Libom(日本)
- Hiro10(日本)
- Monkey Z(中華人民共和国)
グループC
- X-Rain(中華人民共和国)
- Quake(Chinese Taipei)
- Issin(日本)
- Quicksilver(中華人民共和国)
グループD
- Lithe-ing(中華人民共和国)
- Hongten(大韓民国)
- Amir(カザフスタン)
- Leon(大韓民国)
ブレイキン・アジア選手権2023のフォーマット
競技はまずプリセレクション(予選)として出場者が4人ずつのグループに分かれて、それぞれ最大60秒の1ラウンドを行い、その点数に応じてBボーイでは上位32人が次のステージとなるトップ32に進む。Bガールではトップ32が行われず、プリセレクションの上位16人がラウンドロビンに進む。
Bボーイのトップ32は、2ラウンド制の1対1バトルが行われ、勝者がラウンドロビンに進む。
ラウンドロビンでは、4人ずつの4グループに分かれ、その中で総当たり戦が行われる(各対戦は2ラウンド制)。各グループの上位2人が準々決勝となるトップ8の戦いに進む。
トップ8(準々決勝)では、最大3ラウンド制の1対1バトルが予定されている。2ラウンド後に評価が発表され、2-0となった場合、3ラウンド目は行われない。
準決勝・決勝・3位決定戦では、3ラウンド制の1対1バトルが行われる。3ラウンドを終えた時点で結果が発表され、勝敗が決まる。
ブレイキン・アジア選手権2023の日程
7月1日
- 14:40〜16:00(日本時間15:40〜17:00)Bボーイ、プリセレクション(予選)
- 16:00〜16:50(日本時間17:00〜17:50)Bガール、プリセレクション(予選)
- 17:10〜18:20(日本時間18:10〜19:20)Bボーイ、トップ32
7月2日
- 13:00〜14:40(日本時間14:00〜15:40)Bガール、ラウンドロビン(グループ総当たり戦)
- 14:40〜16:20(日本時間15:40〜17:20)Bボーイ、ラウンドロビン(グループ総当たり戦)
- 17:30〜17:55(日本時間18:30〜18:55)Bガール、トップ8(準々決勝)
- 17:55〜18:20(日本時間18:55〜19:20)Bボーイ、トップ8(準々決勝)
- 18:20〜18:35(日本時間19:20〜19:35)Bガール準決勝
- 18:35〜18:50(日本時間19:35〜19:50)Bボーイ準決勝
- 18:50〜19:00(日本時間19:50〜20:00)Bガール3位決定戦
- 19:00〜19:10(日本時間20:00〜20:10)Bボーイ3位決定戦
- 19:10〜19:20(日本時間20:10〜20:20)Bガール決勝
- 19:20〜19:30(日本時間20:20〜20:30)Bボーイ決勝
ブレイキン・アジア選手権2023のライブ配信情報
Olympics.comでは、7月2日に予定されているトップ8(準々決勝)、準決勝、3位決定戦、決勝の模様をライブ配信予定。