9月30日〜10日8日の日程でベルギー・アントワープで行われる体操競技の世界選手権。パリ2024オリンピック出場枠獲得を目指す女子日本代表は9月29日の公式練習で器具の感触などを確かめた。
エースで19歳の宮田笙子(しょうこ)にとっては、昨年に続き2度目となる世界選手権。宮田は、「世界選手権に戻ってきて、ワクワクしている気持ちと、緊張の両方を感じています。パリの出場権がかかった試合になるので、あと2日の練習で調整して、まずは予選にすべてをかけたいと思います」とコメントした。
昨年の世界選手権の女子団体総合で、日本女子代表は全員が初出場というフレッシュな顔ぶれで挑み、予選上位8組で行われる決勝に進出。決勝では最後まで表彰台争いを繰り広げたものの、表彰台まで3.599点届かなかった。
宮田は個人種目でも、個人総合、跳馬、平均台、ゆか種目で決勝進出を果たし、平均台では銅メダルを獲得した。
だが今年2月には、右かかとの疲労骨折と診断を受け、「そのまま続けたら体操ができなくなる可能性もある」ほどの深刻な状況に見舞われた。一時は練習量を減らすなど体を向き合い、4月の全日本個人総合では渡部葉月(わたなべ・はづき)に続いて2位、5月のNHK杯では表彰台の頂点に立った。
そんな宮田がチームのエースとして再び世界の舞台に立つ。
女子予選は10月1日(日)からスタートし、日本代表は2日(月)の現地時間夜に登場。その後、上位8組が4日(水)の女子団体決勝に進む。予選の上位24選手が6日(金)の女子個人総合に進み、種目別ではそれれぞれ上位8選手が7日(土)と8日(日)の種目別決勝に進む。
昨年の2022年大会に続き、今回の大会はパリ2024オリンピック出場枠をかけた戦いとなる。昨年大会では女子団体総合の上位3チーム(アメリカ合衆国、英国、カナダ)がパリ2024出場枠を確保し、今大会ではこの3チームを除く上位9チームが出場枠を獲得できる。
※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。